おしゃれのコツ

アバンギャルドなファッションとの美しい付き合い方

パリコレ レディース

ファッションスタイリスト・ツルタです。

アバンギャルドなファッションの取り入れ方について。お客さまとのトークを交えて美しい捉え方をご紹介いたします。

お客さまとのトークからコツを見出す

 

Nさま:

鶴田様、
こんばんは。最新のブログを興味深く拝読致しました。

 

服を選ぶことは生活を選ぶこと。深いですね。服を選ぶ事の大切さに思いを巡らし、また選べるという状況に感謝の気持ちを持ちました

 

そしてやっぱりヨウジヤマモトを着てみたいと思いました。以前『服を作る』も読んでデザイナーの哲学が詰まった洋服とはどんなものだろうと大変興味が湧きました。

 

ということで、今回はジャケットをターゲットに売り場に行ってみました。今がアウター出揃ったとのことで沢山ありましたが、今回はジャケット。数は少なかったですが、惹かれたのは薄手のデザインの凝ったものです。
デザインは面白くてとても気に入りました。

 

気になる点は生地が薄手でシワ感が出やすいということです。
スカートと合わせたスタイルもいつもと雰囲気が変わって面白いと思いますが、やはり下に重心がいくと何となくしっくりこないような…
このアウトサイダーな雰囲気とても好きですが、私が着ると洋服の良さを出せてないかな、と思ってしまいます。

 

ギャルソンのジャケットもよかったですが、私はこれくらい脱線してるモノに惹かれます。
鶴田様のご意見を是非お聞かせ下さい。
よろしくお願い致します✨

 

 

ツルタ:

ギャルソンのジャケットより、だんぜんヨージ(※ヨウジヤマモト)のほうがいいですね^^
●●様ご自身でもお答えは出ているようですし。

 

ヨージの服は、じつはちょっとかわいく着たほうが良いのですよね。
デザイナーがパリコレのモデルを選ぶときも、この子かわいいね。という言葉を発していたことがあります。
ギャルソンのジャケットと比べると、かわいいです。
ギャルソンは反面、表情が固いかなと。

 

インナーの合わせ(あまりよく見えませんが)、どれもいいですね。つまり合わせやすそうですね。
それから、いつものパンツも悪くはないですが、ヨージの服はボリュームがあるので、下にボリュームがあったほうがバランスが良いと思いますね。このくらいのボリュームでしたら重すぎないです。ロングスカート、いいのではないでしょうか?ロングスカートだと、スニーカとの相性いいですよ。
逆に、パンツにスニーカーだと、もう少し女性らしさが欲しいかなと。

 

ウエストの絞りはしっかりあるので目線は上に行きます。ロングスカートにされても問題ないと思います。
いつものパンツがよければ、もうすこし裾が広めとか、生地にドレープがあって少し揺れるような、ワイドパンツの印象に近いパンツとあわせると良いと思います。

 

マニッシュな中に可愛さがあって、女性らしさを忘れない着こなしにすると、ヨージは着こなせると思います^^

 

 

アバンギャルドとは?

 

アバンギャルドとは?

軍隊用語の「前衛」を意味するフランス語で,革新的,前衛的な芸術,またはその立場をとる芸術家たちをいう。※コトバンクより引用

 

アバンギャルドはただ単に、奇をてらったファッションをすることではないと捉えています。

 

突拍子もない、ただ悪目立ちするファッションではなく、理にかなった1歩先を行くファッションです。

 

 

理にかなったファッション

 

理にかなったとは、クラシカル(伝統的)な美しさや機能性を大切にしつつ、そこにまた現代の空気感や機能性をプラスするような考えのもとなされたファッションだと、わたくしは考えています。

 

例えば、坂本龍馬氏が袴にブーツを履いた当時からすると革新的な装いです。

坂本龍馬 袴 ブーツ

http://www.1242.com/lf/articles/91482/?cat=life&pg=asa&feat=suzukianju

龍馬ブーツ

まるでそれが動きやすかったからという理由で、1歩先の行動をした様子のように。

 

坂本龍馬氏は、新しいものが好きといった興味から和装にブーツというお考えになっているのかもしれませんが、この装いは理にかなっているおしゃれだと思います。

 

 

アバンギャルドの根本は美しさ

パリコレ レディースhttps://www.fashion-press.net/collections/gallery/43379/746635

日本を代表するアバンギャルドなブランドといえば、コムデギャルソンやヨウジヤマモトです。

 

そのヨウジヤマモトをお召しになりたいという、ご相談者さまは多くいらっしゃいます。

 

わたくしが先日書いた、サステイナビリティファッションのすすめ。という記事にもお伝えしましたが、われわれが物を買う際に考えるべきことに、

 

  • どんな人が、
  • どんな思いで企画をし、
  • どんな人たちの手によってつくられているのか

 

といった、ものづくりの背景を知ることは重要だと思っています。

 

(言葉が悪いですが)儲け主義の成金経営者が、安い賃金で発展途上の弱い方々の労働力を使い作った商品など買いたいですか?

 

それは極端かもしれませんが、(たしかに極端ですね)

 

でも強く言いたいことは、

 

デザイナーの信念に共感できる物を買いたい。

 

ということです。

 

とここで、アバンギャルドについてお話を戻しますが、

 

コムデギャルソンの川久保玲氏やヨウジヤマモトの山本耀司氏は、洋服を通して世の中に物を申しておられるデザイナーだと思います。

 

  • こうあってもいいんじゃない?
  • これっておかしくないか?
  • 若者よ、もっと怒れよ。

 

といった、世の中に対して声を上げずに服で表現しておられるのです。言葉で言うのではないところが日本の美しさです。沈黙はやはり美しいですね。

 

そのようなデザイナーのアイデンティティがあらわれた洋服だから、本物の美しさを感じられるのだと思います。そのような洋服を手に取ることができるのは芸術を見るのに等しい、ありがたいことです。

 

美しく丁寧な生活を送りたいとさえ、思わせてくれます。

 

さてここでもうひとつ、お客さまとの会話をご紹介いたします。

 

 

お客さまとのトーク

 

Kさま:

鶴田さま✨こんにちは。
あれからまた色々と服や靴を見に行って、混乱してきてしまいました。

私が目指すべきイメージとして、もし芸能人で言えばこの人が着てそうなスタイル、などあれば教えていただけますか?

ひとつの指針が欲しく、ご検討をお願いいたします😣✨

 

 

ツルタ:

こんばんは!イメージする人は難しいですが、それでもエレガントさが際立つ人であげるなら…

北川景子さん
桐谷美玲さん

こんなイメージですかね(^^)

 

※本当は具体的な芸能人をあげるのは好ましくないと思っています。なぜなら、お客様の可能性をつぶしたくないから。
イメージが固まってしまうとそれを取り除くのに、時間がかかります。また、わたくしが決めるのではなくお客さまに気がついてほしいという神髄があります。

 

でも●●さまはまだお若いですし、いろいろな可能性があります。
わたくしなんて1年前に似合ってた(と自分で思っている)ものが、今年はもう似合わない…ということがざらにあります。年齢とともに、範囲が狭くなると実感しています。

お若いうちはスタイルを決めるまで時間が必要かと思います。なので、まずはいろいろやってみるといいと思います。

そういえば…
もし悪い感じがよろしければ、思いきってギャルソンとか着てみるのもいいかも?ってそれはやりすぎかもしれませんが(笑)(^^)✨

あんなふうにアバンギャルドなものを、素のご自身がめちゃくちゃエレガントの方が着るというギャップが、美しく、おしゃれじゃないかと、思ったりします。

 

※こちらのお客さま、悪そうな雰囲気が好き。というこころの声があったのでご提案してみました。

 

 

Kさま:

鶴田さまおはようございます。昨日は素敵なアドバイスありがとうございました✨

「ギャップが、美しく、おしゃれ」というお言葉にすごく惹かれました✨
こんな人になれたら魅力的ですよね☺️

アバンギャルドを目指す、となるとせっかく作っていただいたカルテを無視してしまうことになりますか?
ヘアスタイルとメイクは鶴田さまのおっしゃる通りにしたいと思っていますが(私の好みにも合っています)💓

 

 

ツルタ:

アバンギャルドも、美しさの中に成り立っているのですよ。
エレガントさが欠けてしまっては、ただのみすぼらしい、下品な人になってしまいます。
基本は、美しいエレガンスです。そこは全くぶれていません。

アバンギャルドは、奇をてらうことと違います。
世の中に対して自分の中に軸を持ち、何か物を申したい、そんな内なるパワーです。
言葉ではいちいち言わないけれど、静かに着るもので物を申す。
そんなエネルギーです。

沈黙こそが美しいという、日本的な美意識がありますね。
あのような、静かな美しさです。
わたくしがお勧めした美しさは、高感度重視、だれがみても心地よく思える、品のある美しさです。
わかりやすい美しさと、アバンギャルドな美しさ、元は同じだと思っています

ですから、美しい人がこれをやらないと、下品なだけです。とそう思っています。(⌒∇⌒)

軸をもって選ぶことが大切です。これは何事においても言えることだと思います。

 

 

アバンギャルドを取り入れるマインドセット

 

  • 何事も基本が大切です。

その基本は、美しさです。洋服の美しさとはその歴史にちなんでクラシカルなものが美しいのですから、ジャケットやスーツ、ワンピースといった装いをベースに考えること。

 

  • そして、モード(流行、現代的)を取り入れること。

基本のクラシカルに現代の流行(時代の空気感)を程よくキャッチして、自分の生活に当て込めることです。

 

  • 奇をてらわないこと。

自分の気持ちに正直に、でも、下心はNGです。背筋が伸びるような恥ずかしくないような生きざまを表すファッションでないと、下品なだけです。

 

 

やはりアバンギャルドも美しいもの、エレガントです。

 

『ファッションは美しくないと。エレガントさがないと。』

 

もはやどんなテイストも美しさがないとダメだと思っています。

 

骨格診断やパーソナルカラーを使っても(本当の意味で)美しくなれないのは、こういう深さにあります

 

 

最後に、わたくしが仕事を志すうえで思うことをお伝えさせていただきます。

 

 

ファッションスタイリストとして思うこと

 

可能性をつぶさない、ご本人に答えを導いてもらう

 

先ほどのKさまとの会話の続きです。

 

Kさま:

すごい、かっこいい。
それは私が在りたい姿かもしれません✨

鶴田さまが勧めてくださったスタイル(色合いやコーデ)がすごく好きでおしゃれで上手に自分に反映させたかったのですが、考えすぎてわからなくなってしまったんです。
でも、教わった要素を取り入れながら自分の軸を決めてみたいと思います✨

今いいと思っている軸は

・基本的に服は黒かアイボリー
・コートは黒
・靴はパンプス(1つのブランド)
・品がある
・アクセサリーとメイクで華やかさを足す

なのですが、こんなので大丈夫でしょうか?

 

 

ツルタ:

いいと思います!

髪型やメイクは華やかさがお好みにもありますし、何よりお若いのでそこはぜひ華やかに女性らしさを存分に。

逆に着るものは黒のコートなどある意味全身黒を感じさせることで、女性らしさに偏らないカッコよさが生まれます。

軸のある強さ
華やかな気品
これもある意味、ギャップです。

シンプルで美しいですね、
とてもいいと思います!

 

 

Kさま:

わー!よかった!✨
自信がなかった自分の方向性も、鶴田さまにそう言っていただけるとすごくいいものに思えてきます😊
すごーく安心しました💓
ありがとうございます!

また、沢山お付き合いいただき、本当にありがとうございます!

 

 

まずはお考えがまとまり方向性が見いだせたことに、わたくしも自分のことのように嬉しく思います。特にまだお若く20代でいらっしゃるKさまの可能性をつぶしたくない。そしてご本人が答えを導いてほしいと思っています。

 

人の人生をわたくしが決めない。お客さまを尊重するということです。

 

 

頑張っている人を応援する、スタイリストになる

 

本当に、

頑張っている人がだいすきです!

 

このように相談にのることがわたくしの天職なのか、と最近思ってきました。

 

ミニマリスト、パーソナルスタイリスト、ファッションカウンセラー…自分で名乗っている(笑)肩書はいろいろありますが、相談に乗っているときはファッションカウンセラーですね。

 

総じて、ファッションスタイリスト。だと思っています。(笑)

 

 

styleの確立。絶対的に必要です。

人生を謳歌するために。

あなたのスタイル、マイスタイルの確立。

 

 

スタイルを確立するためのお手伝いができればと思っています。

 

 

迷われたときはいつでも、ここにいらしてください。

当サイトが一筋の光明となりますように、わたくしも日々精進いたします。

 

 

ABOUT ME
Junko Turuta
好きな言葉は、「シンプルに」・「心美しく」。 苦手なことは、「人と同じこと」と、「自分らしく振る舞えないことの全て」。 美しい人生とは、美しい装いであり、美しい志事(仕事)をすることだ。