パーソナルスタイリスト・ツルタです。
お買い物の失敗をなくすためには、お買い物のハードルを上げましょう。それには、膨大な量のチェック項目を持つべきです。ここにわたくしの洋服購買時におけるチェック項目を公開します。シンプルに今ここ。を生きたいと思うかたは必見です。
目次
決定基準とは?
今日のお昼ご飯は何を召し上がりました?オフィス近くのランチ屋さんでしょうか?それともコンビニご飯でしょうか?
お昼ご飯に何を求めるか。考えたことはありますか?
例えば、時間がないという方は、手軽に食べられるコンビニを選択するでしょうし、休憩時間くらいはゆっくりしたいという方は、くつろげるおいしいランチ屋さんにいくことでしょう。健康に気を付ける方は、手作り弁当。ということも考えられますね。
上記の場合、お腹を満たす以外の条件として、
- 時間の節約をする
- リラックスタイムを過ごす
- 健康に留意する
といった、目的が挙げられます。
普段こういったことは、あんがい無意識だったりします。お昼ご飯でしたら無意識に決定してもさほど痛手はありませんが。
たとえばこれが、「マイホーム」だったとしたらどうでしょう?
無意識になんとなくという理由で、買える人は少ないでしょう。当たり前ですが、たくさんの条件が出てくるはずです。
その条件とは、まず立地や予算から始まり、広さ、家の構造、デザイン、住みごこち…など、たくさんの条件のもとそれらをなるべくクリアしているか慎重に選びます。
そのためには当然、自分の中の条件を洗い出し、「購買決定基準」を定めておかなければなりません。
ならば、服にだってそのような基準を定めてみてはいかがでしょうか?というのが、今回のお話です。
その例として、わたくしの決定基準を少しご紹介してみますので、ご参考になれば幸いです。
洋服の「購買決定基準」(ツルタの場合)
「装いの制服化」~毎日考えなくても着られる服であること~
- オールシーズンまたは、3シーズン使えるもの。(春夏秋、または秋冬春といった、夏と冬以外のシーズンに使える)ようするに年間で長くたくさん使えるもの。(極端に夏っぽいものや、冬っぽいものは買わない)
- 色は基本「黒」。(無彩色、ダークカラー以外手に取らない)
- 柄は基本「無地」。(柄ものは手に取らない)
- 購入アイテムはスーツ、セットアップ、ワンピース。(難しいコーディネートを要する服は買わない)
- トップスは、シンプル&ベーシックなカットソーであること。(デザイン性が高いものは買わない)
- オンオフ兼用であること。(学校行事、ちょっとしたレストランでの食事、夫とショッピング、子供とお出かけ、スーパーまですべてまかなえる服)
カジュアルすぎる装いはしない。「素材」にこだわる。
- インテリア雑貨にありそうな素材、安物のカーテンにありそうな素材はナンセンス。
- 化繊ならウール見え、レザー見えするものを選ぶ。
- ポりエステル100%のつるつるしたトップスは、手に取らない。
- デニムは見ない、買わない。
- つるつるテカテカした光沢ではなく、天然素材のように内側からにじみ出る艶のあるもの。
- 自宅洗いができるもの。(耐久性があるもの)
- 雨にぬれても大丈夫なもの。
カジュアルすぎる装いはしない。「アイテム」にこだわる。
- 基本は、ジャケット、セットアップ、ワンピース、ワイドパンツ、ロングスカート。
- 子供の運動会といった行事以外、基本スニーカーは履かない。
- Tシャツ一枚で出かけない。(必ず軽羽織をはおる)
- デニム・チノパンは履かない、買わない、要らない、そもそも見ない。
カジュアルすぎる装いはしない。「デザイン」にこだわる。
- とにかく長さのあるもの
- 靴やバックには、尖ったデザイン、個性的なもの
総じて、「ドレッシーなもの」
普段意識はしていませんでしたが、挙げてみたら結構出てきました。この基準は、最初からあったわけではなく、誰かに教わったわけでもなく、気付いたらこのような基準ができていた。自然に生まれたものであります。
自然に生まれたとはいえ、なんとなく買い物をしているだけでは生まれるはずもありません。このような結果に至る経緯として大切なことに、(下記のような)装いにまつわるマインドセットが確立されていたからだと思います。
装いにまつわるマインドセット
金額にこだわらない
わたくしは、上記のような基準を満たすものであれば、¥1,000でも、¥50,000を超えても構いません。その商品が基準を満たしている価値のあるものだから、そしてそれが必要だから買う。それがたまたま安かった、たまたま高かった、それだけのことだと考えます。
コーディネートは考えない
以前、ドレスとカジュアルについて、記事を書いたことがあります。(※下記参照)
骨格診断、「ナチュラルタイプ」なのに、「カジュアル」が似合わないという方へ、それには歴史的理由があるからです。
当サイトでもたびたび提唱しておりますが、カジュアル服はそもそも作業着などをルーツに持つ服。一方、スーツ(ドレス)はその昔貴族が都会で働くための服として、高級感、大人っぽさ、知的さを表現した、完全なる見た目重視の服。
貴族社会で誕生したエレガンスな由来を持つ、生まれも育ちもいい、「品のある装い」。それがドレス要素なのです。
- カジュアルは、機能性重視の服。
- ドレスは、見た目重視の服。
ならば難しく考える必要はありません。ドレス要素を着たほうが何倍もオシャレです。
カジュアルをコーディネートする様子はまるで、「子供服」です。トップスとボトムスを組み合わせる行為は、子供に服を着せるマインドとなんら変わりありません。
- 流行だから、みんなが着ているから、お店の人に勧められたから
- かわいいから、すてきだから、好印象だから
- (色の・素材の・デザインの)組み合わせがあっているから
その反面ドレスは、そもそもコーディネートは考えません。スーツなら、ジャケットとシャツとネクタイとスラックス。コーディネートはもうすでに決まっているのですから。
ドレス要素(スーツ)は唯一、大人が着るものです。大人が都会で働くために作られた見た目重視の服。とあれば、子供服のようなカジュアルな服とのギャップはだれでも想像つきます。
ですからわたくしは、カジュアルな服を着ません。ドレッシーな服を着るために、スーツ、セットアップ、ワンピース、ジャケットといったものしか持たないのは、そのためです。
装いには、
- ドレスを着る
- 金額にこだわらない
- 金額ではなく決定基準にこだわる
このようなマインドセットがあれば、装いに迷いもなくなり、オシャレでかつシンプルに今ここ。を生きられます。
そして、膨大なチェック項目を持てば、お買い物の失敗がなくなります。
その一番の理由は、お買い物のハードルが上がるから。
みなさん、なんでも簡単に買いすぎてはいませんか?