ファッションスタイリスト・ツルタです。
洋服選びに悩む方へ。あまり難しいことを考えずに、『素直に自分はどうありたいか』を考えてみてはいかがですか?
単にモノを買っているのではなく、価値を買っている
みなさんは物を買うときに、単にその物をゲットするためだと思っていらっしゃいますか?
わたしたちが洋服を買うとき、単純に【洋服】を買っているのではありません。
♥洋服を買ったときに得られる【価値(メリット)】
- カッコよくなる自分、自己満足感
- モチベーションがあがることで生活にハリが出る(仕事が頑張れる等)
- 人から褒められるという喜び
- ダサい自分という不安から逃れる安心感
- 場にふさわしい服装をすることで、人と上手く付き合える
…など。
お金を払うことで物を得られるだけではなく、それを買うことで得られる、【メリット】を買っていると言えます。
【お金】と【服】の交換ではなく、【お金】と【メリット】、つまりあなたの【生活や人生】と交換しています。
それを買うことでどんなメリットがありますか?
例えば家を買いたいという思う理由はなんでしょうか?
- 単に新しい家が欲しいから?
- 持ち家ならなんでもいいですか?
そうではないはずです。
家を購入することで得られるメリットを考えてみましょう。
- 家族が安心して生活ができる(治安が良い。生活環境が良い)
- 家族が仲良く暮らすことができる(生活同線、間取りが使いやすい)
- 家族のモチベーションがあがる(好みに合った内装や外観など、住んでいて心地が良い)
- 地域とのコミュニティができる(人と人のつながりを大切にした、地に足の着いた生活)
家を買うその目的は、家族が安心して仲良く暮らせること。そして家族の生活(人生)が潤うこと。が大切です。
単に家を買うことが目的(ゴール)になってはならないのです。
洋服だって同じことが言えます。
- 新しい洋服が欲しかったから。
→こういった買い物の仕方をしているうちは、永遠に失敗しては買うの繰り返しです。ずっと洋服が欲しいと思い続けて、一生満足しないでしょう。
- セールで安かったから。
→安いから買う?必要もないのに?
- そのお洋服が似合うから。
→似合うものに固執すると、似合うもの迷子になります。似合うもの、似合うもの、そんなものあるのでしょうか?
それを買うことが目的になってはならない。もっと深い価値に気が付こう!
自分はこうありたい、だから買う
あなたにとってどんなメリットがあるか?あなたの生活を潤してくれるか?自問自答してみてください。この答えが多ければ多いほど、安心して購入しても良いということになるはずです。
たとえばわれわれ夫婦の価値を例にあげると、
- キレがあるから
- 個性があるから
- 単純におしゃれだから
- 良いものを着たいから
- 良いものを数少なく持っていたいから(厳選すれば高額商品を購入する予算が組める)
- 夫婦共有できるから
- TPOが想像できるから
- いろいろ試着したけど、これが一番しっくりくるから
- 買い替えの時期だから
思いつくままに一気に羅列しましたが、買うときの理由はこんな感じです。
キレがあるとか、個性があるとか、おしゃれとか・・・、われわれ夫婦は、自分たちの人生がそうありたいと思っているから、そういう服を買うのです。
似合うは二の次です。もちろん似合わなければ買いませんが、最初の条件はいつでも、『カッコいいか』です。

人生おしゃれに生きたい、カッコよく生きたい、TPOに合った装いをしてスマートでありたい(つまりカッコよい)、という感じで、『こうありたい』が先にあります。
骨格タイプが〇〇だから、とかパーソナルカラーが〇〇だから、といった単純な選び方だけでは、その行為そのものが正直ダサいと思っています。(とくに顔タイプが嫌いです。クール●●とか、●●フェミニンとか、へんなのって思います)
なぜなら、人が決めた〇〇タイプに当てはめるなんて…ね?と思うからです。違和感、不思議、おかしい、何で?自分はどうありたいの?となるわけです。
骨格診断など、あくまで選ぶときの選択肢として、選びやすくするための理由付けくらいで良いのです。
極論、
- セールで安かったから。
- そのお洋服が似合うから。
→こういった選び方よりも、
- 単に好きだから。
→のほうが、かっこいい。
自分がこうありたいという人生観をもとに、『他に代替案はない。』というところまで突き詰めてください。
個人的には、これがカッコいい買い物の仕方かなぁ、と思うわけです。
洋服選びが苦手な方へ。考え方のコツとしてなにかお役に立てれば幸いです。