ファッションスタイリスト・ツルタです。
ウェーブタイプの魅力に合う「柔らかで透ける素材」をまとめました。分かりにくいジョーゼットやシフォン、オーガンジーの違いについて、解説しています。
ウェーブタイプに似合う素材
ウェーブタイプは骨が細く華奢で、肉質に筋肉のハリもほとんど感じず、やわらかいソフトな印象です。
華奢でソフトな骨格なので、素材も薄くて柔らか、透けるような素材がそのイメージにピッタリマッチします。
では、柔らかで透けるような素材とは、具体的にどんなものがあるでしょうか?
ジョーゼット

昔はシルクで織られたものを指した「ジョーゼット」ですが、現在では合成繊維で織られることが多くなりました。
布の表面に細かいシボ(凹凸)があり独特のシャリ感があ(ザラザラとした手触り)ります。光沢はあまりありません。シボがあるのでウェーブ寄りの華奢なナチュラルタイプにもマッチすると思います。
ジョーゼット素材の特長はしなやかでドレープ性が高いので、ドレスやフォーマルドレスやワンピースなどによく使われます。
またジョーゼットに似たものとしては、「シフォン」があります。
シフォン

「シフォン」はジョーゼットよりも糸の*撚り(より)数が少ないため、シボが少なく、透け感が強い生地になります。
*「撚る(よる)」とは、糸をねじりあわせることです。そもそも糸というのは、繊維がバラバラにならないように撚りをかけます。
撚りをかけた糸のことを「撚糸(ねんし)」と言い、そのねじりが強いものを「強撚糸(きょうねんし)」といいます。強く撚ることにより、シボやシャリ感といった生地に凹凸感がでるのです。

ウェーブだけど甘いファッションは好きじゃない、似合わない!という方も、シフォンでできたロングスカートでしたら、フェミニンになりすぎないので、おすすめです。
オーガンジー


オーガンジーも薄くて軽く、透ける素材ですが、オーガンジーは固くて程よいハリがあります。
さきほどのジョーゼットやシフォンは、柔らかでドレープが出来る素材なので、ヒラヒラ揺れるような波打つシルエットができる素材でした。
反面、オーガンジーは固くてハリがあるのでドレープはできません。ハリによってできた直線感がによるシャープさがあります。
透けてヒラヒラしたスカートはフェミニン寄りですが、オーガンジーはシャープなカッコよさがあります。大人の女性がスカートに取り入れるとステキですね。

ハリがあり直線的なシルエットができるので、ストレートタイプもお似合いになる傾向にあります。
ウェーブタイプの色気に透ける素材を極める
ウェーブタイプの方の魅力は透明感です。
ふんわり雪見だいふくのようなやわらかい肌質が、透明感を導き出します。

※まるで赤ちゃんの素肌のようなやわらかな透明感。
その透明感を際立たせるための透ける素材を身に着けることで、ウェーブタイプの魅力を存分に引き出し、色気を醸し出すことができます。
なぜなら女性の色気には、「透明感」のある色気が存在するからです。
ウェーブタイプでしたら、ぜひシフォンといった透ける素材や透明感のある小物も身につけてみてはいかがでしょうか。

※ウェーブタイプは透明感のあるアイテムがお似合い。
分かりにくいジョーゼットやシフォン、オーガンジーの違いについて、少しでもお分かりいただければ幸いです。