パーソナルスタイリスト・ツルタです。
「コート丈のバランス」って何が正解なのでしょうか?例えば、膝丈くらいが着やすい…?スカートの裾がちょっとみえたほうがおしゃれ?こんな風に曖昧では根拠がないため、応用がききませんね。そこで今回は、コート丈のバランスについて、根拠のあるご説明をします。
目次
バランスのいいコート丈とは?スリークォーターレングス
今の時代、コートはロング丈がおしゃれと感じる空気感。そこでおすすめなのが、スリークォーターレングスです。
スリークォーターレングスとは、対象物の「4分の3丈」のこと。ここでいうスリークォーターレングスは、ボトムスが4分の3隠れる長さのことを指します。

ボトムスに対して4分の3になるコート丈となれば、履くパンツの長さでコート丈も変わります。
したがって、美しく見えるコート丈、バランスのいいコート丈とは、あわせるボトムスによって違ってくるのです。
普段のボトムスを把握してから、コートを選ぼう
例えば、普段履くパンツが短めのアンクル丈なのか、それとも長めのワイドパンツなのか。これによって、4分の3丈は変動しますね。
ご自身がどんなボトムスを履くことが多いのか…それを把握したうえで、そのボトムスを基準にコートを選ぶと、失敗も少なくなりますよ。
ボトムスの種類:テーパードパンツ

テーパードはゆとりのある腿(もも)から足首にかけてだんだん細くなる、逆三角形のシルエット。丈の長さは、(一般的に)くるぶし前後になります。
そしてテーパードパンツに対するコートのスリークォーターレングスは、だいたい、「ふくらはぎ」にくることが多いです。
次の画像から、その一例をご紹介します。

上記の画像、テーパードパンツにたいして、コートが(およそ)4分の3丈になっています。
こちらはメンズライクな革小物で、気取らないマニッシュな着こなし。

こちらのワイドテーパードパンツも、やはりパンツにたいしておよそ4分の3丈になっていますね。
ベルトでウエストマーク、小ぶりバック、華奢なパンプスで、チェスターコートでもフェミニンな着こなし。
これらの画像をみてもわかる通り、テーパードパンツは、4分の3丈よりも若干短めでも、すっきりして可となります。
ボトムスの種類:ワイドパンツ
ワイドパンツともなれば、(一般的に)足首も隠れる長めの丈。
こちらが、4分の3丈の例。

良いバランスです。
4分の3丈よりも、ちょっと短いパーションも載せておきます。(個人的には短いと感じ、好みではありません)

ワイドパンツなら、下記の画像くらい長さがあってもいいですね。

ワイドパンツは画像見てもおわかりの通り、スリークウォーターよりもさらに長くても可です。
コート丈のバランス〜NG例〜
ワイドパンツとひざ丈コート

ストレートワイドパンツです。コート丈は短く感じませんか?その理由として、ボトムスに対してコートの丈が半分。
ご紹介した美しいコート丈のバランスである、「スリークォーターレングス(4分の3丈)」に達していません。
しかも、ワイドパンツなら長いくらいが「粋」です。やはり、ボトムスに対して半分の長さではぜんぜんもの足りません。
コート丈のバランス〜まとめ〜
いかがでしたか?
今回は、わかりにくいコート丈のバランスについて、「スリークォ―ターレングス」という、一つの基準をお伝えいたしました。
時代によっても丈の流行は変わりますが、いまのところ、スリークォーターをおさえればまずは間違いないと思います。
試しに、いろいろなコート丈のバランスをネット画像でご覧になってみてください。カッコいいなと感じるコート丈は、ほとんどがこの基準になっていることにお気づきになるはずです。
そして、パンツのシルエットごとに、スリークォーターよりも短くても可か、またはスリークォーターよりも長めが可なのか、アレンジも可能です。(今回の内容は、もちろんスカートにも応用できます。)
骨格タイプごとにも似合う長さは違ってきますね。ぜひ長めが似合うナチュラルタイプは思い切り長く、長めがお苦手なウェーブタイプは、短めにアレンジしましょう。
せひ、この基準をおさえて自信をもって、コート丈をお選びいただければ幸いです。
≪まとめ≫
- コート丈、基本はスリークォーターレングス。
- 細めのパンツ(スカートならタイトスカート)のときは、スリークォーターより短めも可。
- ワイドパンツのように広がりのあるパンツ(スカートならAラインスカート)は、スリークォーターまたは、長めも可。