パーソナルスタイリスト・ツルタです。
ぽっちゃり・がっちりさん向けに、太って見えがちなコートについて選んではいけないポイントをまとめました。コートを買う際に失敗をしないためにも、お役に立てれば幸いです。
目次
太って見えるコート
まずは、太って見えがちなNGコートをご紹介します。(特にからだにボリュームのある方は、このようなコートは買わないほうが無難です。)
ハリの強い素材でできたコート
- (ハリの強い)かたい生地は、広がって大きく見える

上記のようにハリの強い素材は、体に沿わないと広がって見えるので、太って見えます。(上記のように、ランウェイモデルがコレクションで着るにはオシャレとなるのですが。)
ハリがあり、体に沿わない硬さが広がってみる原因ですね。

上記ようなハリのある素材でも、ウエストラインが体に沿うとスッキリ見えます。
また、肩回りも自然に沿っています。(角ばりすぎているとメンズのようなガッチリたくましさにつながります)
裾も、「ピーン」とハリでテントのように広がらないことです。
ピーンとハリで広がらないためには、ゆるやかなドレープ感(波のような曲線をつくる)が必要です。そのためには、素材にハリがあっても多少の柔らかさも必要です。
♦体幹に厚みのあるストレートタイプの方が、チェスターコートを選ぶご注意点
https://fashionista-love.com/232
ハリのある素材が似合うストレートタイプは、骨格診断においてチェスターコートをおすすめされがちですね。ですが、前述したように、体に沿っていないとハリでそのまま広がり大きく見える可能性がありますので、ご注意ください。
特にチェスターコートは、おしゃれな着こなしをしようとすれば、開けて着ることが多くなります。コートを開けた時にハリで広がるようなものは避けたほうが無難です。

※こちらもコートを開けたとき(横から見ると)ハリで前方に広がっています。
≪チェスターコートを選ぶ際のご注意点≫
前提:~体に沿ったシルエットであるかどうか~
- 肩回りが不自然に構築的でたくましくないか
- 胸元がバーンと硬いハリで覆われ、がっちりたくましくないか
- 裾がピーンと広がり、体全体が大きく見えていないか
毛足の長い素材でできたコート
- ふわふわ(もこもこ)と毛足の長い素材は、ボリュームが出て大きく見える


毛足が長いとボリューミーになるので、太って見えがちです。
暗い色のコート
※(初めに言っておきますが)細身の人にはたいして問題はありません。
例えば、「黒」は着やせすると思われがちです。ですが、ぽっちゃりさんや、がっちりさんが、黒のコートを着ると体の大きさを強調する可能性があります。
コートで黒を着ることにより、体全体を黒一面で覆うことになります。すると、大きい体が強調されて重さが増し、「迫力ボディ」になります。よって、余計に大きく見える(太って見える)可能性があります。

実は(意外にも)、淡い色のほうがふんわりとした体の質感とマッチしてお似合いになることがあります。

スッキリ見える色は「黒」。という常識から一度離れてみても良いかもしれません。
襟ぐりが詰まっているコート
ご存知の通り、肩幅がある、バストにボリュームのあるかたは、首元が開いたほうがスッキリしますよね。あたりまえですが、つまり感がでないことが大切です。

上記画像のノーカラーコートは、首元が開いているにもかかわらず若干つまり感があります。(このようなノーカラーコート、結構見かけます)
その主な原因となるのが、ハリが強いので平面的であることです。ドレープ感のある素材でもないので、ゆとりが感じられません。
ドレープ感とは?=波打つような曲線的な畝(うね)
https://www.instagram.com/p/BNmgDX3DumU/?hl=ja
※ドレープ感の例(袖口や裾回りの波打つ畝にご注目ください)

優雅なゆとり、ドレープによる曲線感や空気感が足りないと、ペタッと首元に張り付いて詰まった印象になります。
また、ノーカラーコートを選ぶ際は、首元の開きにポイントがあります。
≪首元が詰まりやすいかたがノーカラーコートを選ぶときのご注意点≫
- 縦の開きがなるべくあるもの
- 横の開きもなるべくあるもの
- 首元が平面的にペタっと張りつかないもの
縦にVのように開くノーカラーコートはいかかでしょうか?


また横の開きについても(ボートネックまでいかないまでも)、なるべく開いたものを選ぶことです。上記のように首筋がしっかりみえるとつまり感にはなりにくいからですね。

首元が折れるようなデザインで、立体感を出すとつまり感防止になります。
ウエストが強調されないコート
ぽっちゃりさん・がっちりさんが苦手なコートの最後にあげるのが、やはりウエストマークされていないコートです。
お腹や胃がぽっこり出ていると、ウエストラインがあいまいになりがちです。また、バストとヒップにボリュームがあると、からだの中央部分(体幹)が大きく重くみえます。
どちらにしても、ウエストをキュッと絞ったシルエットで、ウエストの強調や腰のラインをしっかり作ることが重要です。

平面的なIラインはウエストや腰のラインがはっきりしないので、ぽっちゃり・がっちりさんにはあまりおすすめしません。
ラップコートなど、ウエストをひもで縛ることで、ウエストを強調できるようなタイプがおすすめです。
♥骨格タイプストレートのイメージ

♥骨格タイプナチュラルのイメージ

♥骨格タイプウェーブのイメージ

身頃をご自身の体のサイズにあわせて巻き付ける、そしてひもで縛ればOK!なラップコートは、サイズがピッタリ合わせやすく、ウエストや腰のラインをつくることができます。
なによりも大切なこと(極論)
体型を気にされる方にとって、コート選びにたいせつなこと(極論)。
それはなんといっても、
着たときにスッキリ見えているかどうか。
これにつきます。そしてそのためには、サイズ感が非常に重要となります。
体型を気にされる方はそれをカバーしようと、つい大き目サイズ(オーバーサイズ)をお選びになりがちです。
じつは、サイズが大きいと(先ほどの暗い色のコートはNGというところと共通するのですが)、それだけ体を大きく見せてしまう可能性があります。
サイズとは、小さすぎても肉感を拾ってNGなのですが、大きすぎると今度は体を大きく見せてしまうので、非常に良くありません。
着た時にすっきりみえているか、
袖の長さは長過ぎないか、
肩の大きさは不自然に大きく見えないか、
裾回りの広がり具合など、
スッキリ見えるには、総合してサイズ感が重要となります。ご試着の際は、どうぞ慎重にチェックしてみてください。
コート選びにお困りのかたへ。
デザインにこだわるよりも、着ぶくれないこと(スッキリ見えること)が大事です。
- (着ぶくれない)「素材」
- (着ぶくれない)「サイズ感」
- スッキリみえる「色」
このあたりに絞ってお探しされてはいかがでしょうか?
きっといまよりも、スムーズにお探しできるはずです。
♦下記の記事も参考になります。
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