ファッションカウンセラー・ツルタです。
お客さまの長文のご感想をご紹介します。骨格診断とパーソナルカラーの取り入れ方を改めて考えてみてはいかがでしょうか。
目次
お客さまからの長文のご感想
こんばんは。
お世話になっております。
パーソナルカルテを受け取り、拝見致しました。内容がとても濃くて蜜なので、受け止めて自分の中で整理するまでに時間がかかり、更に落とし込むまでにはまだまだ時間が必要かと思われますが、まずは御礼をとメールさせて頂きました。
ご連絡が遅くなり申し訳ありません。ここまでのものを仕上げて頂いて、本当にありがとうございます!
その労力と情熱、献身を想うと感謝しかありません。ご尽力に心から感謝致します。パーソナルカルテを拝見した今の段階なりの感想をまとめてみたいと思います。
✳︎まず、今回最も今までの認識が覆り衝撃を受けたのは、骨格的にはナチュラルの方向性がベストという事でした。
完全にウェーブだと認識して納得していたので、骨格ナチュラルだと疑ってみたこともありませんでした。ただ、抽出して頂いたコーディネート写真の素敵に見える点、いまいちな点の比較分析などを拝見して完全に腑に落ちたといいますか、今まで無意識に感じていた違和感やもやもや感、余裕のあるサイジングや少しモードなテイストがフィットすると感じる理由も、骨格ナチュラル寄りである事を前提にすると明確になってきました!
ウェーブに似合う、得意だとされているレースやフリルが垢抜けないと感じる事、可愛くてフェミニンなテイストを無理に取り入れなくていいんだという事が分かった安心感、骨格ストレートが似合うような直線的なOL風のファッションだと寂しく物足りなくなる事が明らかとなり、ファッションのテイストがたいぶ絞りこめそうです。
また、骨格ナチュラルが得意とするような、大人の余裕を感じさせるようなたっぷりと布を纏ったり着流したり、抜き襟するような着こなしや、スタイリッシュでモードなテイストは憧れでもあり好みでもあったので、それが似合う骨格であると仰って頂き、自分の好みと似合うが一致して非常に嬉しく思いました!
ただ、ウェーブ寄りナチュラルであり骨格に華奢さもあるとの事で、重心が下がり過ぎないように、またナチュラル骨格と言えどもラフでカジュアルではなく、おすすめ頂いた知的で都会的なドレッシー、流行と気品のバランスが取れている洗練されたモードやソフィスティケートな装いの軸で是非ともいきたいと思いました。
ソフィスティケートなテイストは、流行と気品、モードとやり過ぎにならないエフォートレスシックな抜け感こなれ感のバランスの取り方が肝で、繊細な感性が必要になる分まだまだ見極める力が必要で難しさも感じますが、ご提案して頂いたテイストをミックスする事、今まで意識してこなかったウエストの位置や生地及びシルエットの落ち感、スクラップブックの精査の仕方など参考に、もっとシビアな目で分析し、選択する目を養っていきたいです。
✳︎髪型やメイクについては、今のままでも十分素敵と仰って頂きまして、ありがとうございます。
ロングヘアーやピアスで、無意識に首元の間延び感や華奢さをカバーしていたんだと思います。
アップヘアーにする時は、きっちりとまとめ過ぎないように心掛けますね。
画像を加工して頂いたボブヘアーも、すっきり知的に見えて試してみたくなりました。今がロングヘアーだけに切るのはなかなか勇気が要りますが、慎重に検討してみようと思います。メイクに関しては、今までイエローベースでしたのでブルーベースメイクをお勧め頂き、イエベとはまた違った良さが引き出されて新鮮でした。
イエベ、ブルベが似合う似合わないという観点からだけではなく、色の持つ特性や、どのように見せたいのかという方向性によって使い分ける事をお教え頂きました。
あまり色をのせると雑味が出るなとは感じていたので、黄みを抑えてもいい事、直線的な眉毛にすることや、色ではなくラインを強調するメイクとのご提案になるほど、ぜひ取り入れたいと思いました。今までの方向性を大きく変える事なくて良いようなので安心しつつ、より知的さと高級感を際立たせたメイクにアップデートさせていきたいです。
✳︎おすすめ頂いた小物やアクセントのテイストも納得の理由で、また好みの感じでしたので良かったです。
スリッポンは持っていませんので、この秋ぜひ手に入れたいと思います。
かかとを踏みつぶすタイプもこなれていますし、コンビも素敵ですね。
ビット付きは高級感が出ますし、色々と試着してみます。アクセサリーは今所有しているものよりも、重厚感を感じました。「●●高さ」がキーワードになりそうですね。高級●●の●●、イメージしてみます。
最後に、鶴田様の分析やご提案は的確で明確、洗練されているだけではなく、クライアントを尊重して下さる念が随所に感じられ嬉しく思いました。
審美眼や洞察力だけでなくお人柄含め、鶴田様にお願いして良かった、鶴田様を信じて間違いなかったと言い切れます。
非常に満足のいくご提案をありがとうございました!今後とも、疑問、質問させて頂くかと思いますので、お付き合い宜しくお願い致します。
Yさま、長文のご感想を届けてくださり誠にありがとうございます。
Yさまは十分におしゃれでいらっしゃる方です。しかしその探求心の際立つお人柄からとでも言いましょうか、さらに納得をもとめての今回わたくしへカウンセリング(パーソナルスタイル診断)のご依頼でした。
骨格を疑う、感覚を信じる
ご感想にありましたとおり、骨格はウェーブタイプだと思っていらっしゃったようですが、ウェーブとはいえどこか違和感を感じることがあったこと、またナチュラルは好みでもありつつ似合うと感じることがおありだったYさま。
今回の診断でその理由がスッキリ明確になった、腑に落ちたとのことで、わたくしも嬉しく思います。
Yさまの診断前のアンケートに、「どこかにキレがないと、しっくりこない…。」とありました。そして実際にお写真を拝見すると普通にフェミニン、普通に真面目ではしっくりこず、シルエットやデザインにキレがあると粋にカッコよくなるお方でした。ナチュラルに寄せたスタイルが一目瞭然で際立っていました。
誰しもどこかで診断を受けたりご自身で思い込んでいると、服を選ぶ際にそのことが頭から離れません。わたくしもそうでしたが、骨格タイプが〇〇だから、パーソナルカラーのシーズンが〇〇だからと言っても、素敵!と感じる瞬間の感性に気がつくこと、信じることは大切ですね。
骨格3タイプ、良いとこ取りをする
骨格診断の3タイプにはそれぞれに良いところがあります。筋肉、脂肪、骨感のどの要素も人間である我々は持っているのですから、わたくしはそれぞれの良い部分をすべて取り入れるくらいの柔軟さがあってもいいのではないかと、そう思っています。
例えばY様の場合、
- ナチュラルの粋なカッコよさ、生地をたっぷり纏うスタイルを軸に、
- とはいえ華奢な点から、ウエストの位置を下げ過ぎず素材は重すぎないものにする、
- そしてお顔立ちやライフスタイルからの清楚さ格式高さから、高級感を感じるスタイルを意識する、
といった具合に。(上からナチュラル、ウェーブ、ストレートの要素の順)
1つのタイプに絞り込んだら他の2つは無視するのではなく、ナチュラル、ウェーブ、ストレートの要素はその方に合わせて随所に取り入れていくほうがいいと思うのです。
パーソナルカラーが正解ではない
色の持つ、「特性」と言うものがあります。
端的にいうと、
イエローベースのメリット
- 血色を良くみせる、華やかになる
その反面(デメリット)
- 膨張する、スッキリ感が弱い(悪くすると垢抜けない、もっさりする)
パーソナルカラーは本来その特性を活かし、ご自身がどう見せたいか。という視点をもって取り入れることからスタートしました。
実は現在のパーソナルカラーは、似合うかどうかという論点に絞り過ぎていると懸念されていることもあります。
パーソナルカラーは、人前に出る職業の方(芸能人、モデル、政治家など)は好印象であるために戦略的に使うことが多くあります。われわれの一般的な生活においても、そのような視点を持つことも大切ではないかと思うのです。
【似合う軸】と【どう魅せたいかで色を使う軸】。この両軸を知っているほうが断然パーソナルカラーと上手く付き合えるのだと思います。
Yさまは、イエローベースでいらっしゃるので普段からイエローベースを意識したメイクをされていました。イエローベースの特長である華やかさがあり、もちろんそれはそれでステキでいらっしゃいます。
しかし、膨張感といった点ではブルーベース(もしくはあまり黄みをのせない)を意識するメイクもすっきり知的に洗練されました。今回はYさまの引き出しとして両軸を持つと良いのでは?と感じましたのでご紹介させていただきました。
モードスタイル研究所の診断スタンス
以上のようにわたくしの診断スタンスにある、似合うかどうかよりも美しいかを大切にする。といった点はこういったことです。
似合うを軸にそればかりに目が行くと、もったいないのですよね。
似合うからと言っておしゃれとも限らないし、洗練されているとも限らない。
つまり、美しいとは限らないのです。わたくしは美しいを第一に考えるというスタンスです。
わたくしのカウンセリングは、
- お客さまの魅力を引き出すために【美しさを軸】にする
- おしゃれになることは【あたりまえの前提】とする
- お客さまの【お好み】と【魅力】を引き出すことがピッタリ合う点が無いか探し出す
お客さまの魅力のために尽力するとは、こういったことなのです。
(Yさま、うれしい長文のご感想をありがとうございます。また頑張ろうと本当に心の底から力が湧いてきます。)