パーソナルスタイリスト・ツルタです。
今ある男性服は、今の時代と合っているのか。なぜ、服を選べない男性が多いのか?あなた自身のせいではなく、時代のせいかもしれません。
目次
女性が家にいて守られる時代では無くなった
昔は、男性が働き女性は家のことをしたのが当たり前の時代でした。そういう時代背景があったことで、女性服の機能があるのだと考えます。
女性服の機能とは母性を感じるもので、男性に守られる人物像を作るものー。だったとすれば、理想の母親像と理想の女性像(妻)から、導かれたファッションだったのかもしれません。
今の時代はある部分で、一人で生きる時代とも言えます。一人で生きていくと覚悟をきめた女性が生きる上で必要な服に、フワフワ・ヒラヒラしたものでは何か物足りなくなったのではないでしょうか。
男性が着る服の選択肢が少ない
女性の服はモード(流行)であるとすれば、男性服は、伝統的、普遍的、型にはまった、クラッシック。男性服のモードはあまり見かけません。
しかし、男性の生き方にも変化が出てきた時代です。生き方の選択肢は増えた中で、でもやはりまだまだ世間の常識に「男は外で稼がなくちゃ。」そんな常識がやはりあります。
外で稼ぐ男の服はスーツ。といっても、昔はれっきとした戦闘服というか社会的な服だったのですが。いまはただスーツを着ているいるという人が増え、ただの制服に成り下がってしまった?ようにも感じます。
スーツに対する気持ちが冷めているように思えてなりません。それには仕事の選択肢、働き方の多様化といった背景もあるのかもしれません。
バリバリ働くほど重荷を背負いたくない。そんな男性がいて当たり前の時代。そんな男性からすれば、社会性のある「さぁ、仕事するぞ!」というスーツは堅苦しく荷重なのかと、個人的に考えます。
男性も当たり前に生き方が多様化してきた時代。男性服もクラッシックからモードへ進化することで、上手くいくのかもしれません。
男性がおしゃれをしない(出来ない)理由があるとすればこんな背景
世の中のスタイリストに、男性を激変させる人は少ないです。男性の意識の低さ(女性と比べて)もありますが、スタイリスト側の「知識の欠如」もあります。
男性服はモードの世界ではないので、歴史を知らないと語れないし、知識が身につき難いといえます。
そしてモードではないがゆえに、洋服の種類も少く、お手頃価格でいいものが手に入りにくいという社会状況もあります。
これでは、かっこよくさせてあげることも叶いません。
また、かっこよく着るための着こなし術を教えてくれるツール(情報)も少ないです。
このように、「物も情報も少ない」という状況で、男性がおしゃれをすることに諦めてしまうこともあるのかもしれません。
結局のところ、スーツが一番格好いいのです。でもそれを拒む男性が多い現状で、かっこよくさせてあげられるはずもないのです。
男性は何を着たらいいのやら?
個人的に考えてみました。昔は、男性に女性が選ばれる時代背景があり、「守るべき、か弱い女性」がもてはやされ華奢で儚げな女性がうけました。だからこそ、そんなファッションのなごりがいまだにあるわけです。
もしかすると女性か自立したいまは、逆に男性に女性から選ばれる存在になるためのファッションという、エッセンスが必要かもしれません。
いずれにしても、バリバリ働いてさえすればいい時代では無くなった現在、時代に合った洋服の着こなしを考えてみてもいいのではないでしょうか。
まずは、男性は女性の好みに合わせたファッションを
時代は変われど、「女性の好む男性像」に変わらないことがあります。
しかし誤解してほしくないことは、好みにもさまざな価値観が増え十人十色な時代。まずは身近なパートナーの好みに合わせさえすればいいのだと考えます。
万人に受ける必要はない、あなたらしくいることがまずは先決なのですから。
わたくし個人の、好みの男性像
あえていうまでもないのですが、わたくし個人的なセンスで男性ファッションを語るとすれば、ぜったいNGはこうです。
- 決めすぎファッション
- 子供(少年のまま)ファッション
- 品のないファッション
僭越ながら説明を加えると、決めすぎファッションとは、いかにも「鏡の前で朝から一生懸命に着てきました!」という雰囲気が漂うもの。
やはり男性は、「シンプルに粋」なほうがいい。そこらへんにあった服を、鏡も見ずに「バサッ」と着てほしい。そのくらいがちょうどいいです。
それから、子供(少年のまま)ファッション。家族とショッピングモールへ出掛けるありふれた日常の中によくよく見かける、お父さんファッションにありがちな、あれです。
中学生くらいの息子さんと、どっちが親御さんかしら?と思うくらいの少年っぽさ。夏になればさらに加速。まるでタイトルに「ぼ・く・の・な・つ・や・す・み」とつけたくなるような、そんなTシャツ&短パンファッション。
きっと、部屋着でそのまま出てきてしまったのだろう…とさえ思えて残念でならないのです、本当に。
最後に、品のないファッション。これは説明する必要もないのですが、大人の品格の欠片もない、「最低限の清潔感」のない装いです。
男性は、身近な女性に聞くといい
自分は何を着たらいいのか分からないという男性は、身近な女性に聞くといいでしょう。既婚者なら間違いなく奥さまですし、パートナーである女性なら必ずそのセンスであなたの魅力を引き出すはずです。
身近な女性ならほかにも、洋服屋の女性店員さんの存在もありますし、職場の女性や、よく行く飲み屋の店員さんでもいいわけですね。
女性のファッションは長いモードの歴史がありセンスもたけています。女性の意見を軽視せずよく聞いてみましょう。
なんだかんだと時代の変化がありつつも、
男性ファッションはあまり決めすぎないほうがいい。
そして、適度に男性らしさがあることも忘れずに。
わたくしが女性目線から申し上げるとすれば、そのようなことがあります。
男は黙って、〇〇を
ここではわたくしがおすすめする、おしゃれ術をご紹介します。名付けて「男は黙って、〇〇シリーズ!」です。
上に着るもの
「男は黙って、ジャケットを羽織りましょう」
ジャケットを着るからと気張らなくてOK。ジャケットの中はTシャツで構いません。そして下に履くものは、ジーンズでもスウェットでも構いません。ジャケット一つあれば、あとは着慣れたカジュアルアイテムを合わせれば、まずは大丈夫です。
下に着るもの
「男は黙って、スラックスを履きましょう」
このときも、上に合わせるものはTシャツで構いません。
着る色
「男は黙って、モノトーン(またはネイビー)を着ましょう」
あまり色とりどりに装う必要はありません。カラフルなTシャツを着て風景の邪魔をしないほうが、粋です。
この考えかたは、スーツアイテムをミックスさせる、という着こなし術です。
関連記事はこちら。
男は黙ってジャケットを着よう!スキニーパンツはやめよう!男性ファッションは「アルマーニのシルエット」から学べ。
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♦スーツ着こなし術を学ぶならこのサイト
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SuitLabo〜スーツラボ・スーツを使って最もオシャレになる方法〜
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