ファッションスタイリスト・ツルタです。
「診断後なかなか服が買えない。」というお声をよく頂戴しますが、以前までのご自身の購買決定基準が甘かったということです。すぐ買ってしまう自分がいて、そしてお買い物の失敗の繰り返しだったのではないでしょうか?むしろ買えなくなったというのは、ご自身の購買決定基準のレベルが上がったということ。喜ぶべきことなのです。
お客さまのご感想
モードスタイル研究所
鶴田淳子様
こんなにお早く盛りだくさんのアドバイスをありがとうございます。
寒い日の対応、とても参考になりました。
生活習慣を含めての対策、考えてみます。
そして何より、 「極論、どうありたいかとTPOを合わせること」というのがとても響きました。(まだ答えは出ていないのですが)
診断を受けて指針ができれば、服選びがしやすくなる(選ぶ時間が短縮される)かなと当初思っておりました。
ですが、より合ったものを探したいと思うと(服を厳選したいので尚更)、買うことに以前より慎重になりました。
まだ診断結果を実際のアイテム選びに落とし込めきれていないのと、どうありたいかがはっきり固まっていないのだと思います。
ですがこの、どうありたいかという人生のテーマを洋服の面からも考えるこの作業は、自分ととても向き合う作業で、簡単にはできずにいますが、とても楽しくもあります。(持っている洋服が何だかしっくりこず、でも簡単にも買えず、どつぼにはまっている感もありますが・・)
カルテでご紹介いただいたメイクについてですが、先日NARSに行って(アイテムは別のものだったのですが)購入してみました。ツヤが作れて驚きです。髪も伸びてきたので、近々ボブに整えてもらう予定です。
いただいた診断結果は、まだまだ使いこなせずにいる部分もあるものの、間違いなく指針になっており、自分を変えたいと思った時に背中を押してくれています。
そして、結果をいただいた後にもこうしてアドバイスをいただくことができて本当にありがたいです。これからも、とんちんかんな質問をしてしまうかもしれませんが、アドバイスいただけますとうれしいです。
どうぞよろしくお願い致します。
Hさま、嬉しい長文のご感想を誠にありがとうございます。
どうありたいかという人生のテーマを洋服の面からも考えるこの作業は、自分ととても向き合う作業で、簡単にはできずにいますが、とても楽しくもあります。
Hさまのようなご感想をいただくことが、わたくしの仕事の主旨でもあります。
いつも言いますが、装いは人生です。
その人の生きざまが服装にあらわれます。
人生観として装いを選ぶ、向き合うという作業はなさったほうが賢明です。人生は衣食住です。装いは切っても切り離せません。
生き方を選ぶのと同じです。
「一着の服を選ぶってことは1つの生活を選ぶってことだぞ」
by ヨウジヤマモト
わたくしも似たような経験をしました
診断を受けて指針ができれば、服選びがしやすくなる(選ぶ時間が短縮される)かなと
そう思ったら意外と違うのですよね。いったん、ダメなものが分かるようになり、以前ならスッと買ってしまいそうな服でも、これは違う。と厳しい目で見るようになります。
また、妥協がしにくくなるので、100%の理想に近いものを求めるようになります。
より合ったものを探したいと思うと(服を厳選したいので尚更)、買うことに以前より慎重になりました
Hさまのおっしゃる通りだと、わたくしも自分の経験を通して身に染みて分かります。
わたくしが2017年骨格診断を学び始めたころ、まだ販売員だったわたくしは、毎月服を買う習慣が20年近く付いていたものの、3か月というほぼ1シーズンが終わる期間、服が買えなかったという経験があります。
これは非常につらいものです。販売員にとって、毎週のように新商品が入荷してくる環境の中、お客さまに流行を語り新商品をお勧めするという立場的に、3か月(12週間)も買わないということはあり得ないのです。
同じ店に努めるスタッフはもちろんのこと、周りのブランドの店員さんが目新しい装いをする中、
- なかなか買えない状況
- 今の装いがイケてないとわかっていても持ち前の服でなんとか回すという状況
ストレスとの闘いでした。

ようやくこの3か月後、まず購入したのが1本のボトムス。そのボトムスにあわせてニットを1つ買う、というように、少しづつ少しづつ揃えていきました。なので、いつも同じような格好に(上記の写真は2017年冬の様子)。
でも、いつも同じような格好をするしかなかった経験が功を奏して、いまのミニマリスト的生活を手に入れることができたのだとも思います。
わたくしが質問無期限・無制限をする理由
診断結果を受け取っても、自分のものに落とし込むには3か月~半年くらいは必要です。それでもまだ60%~70%くらいの完成度でしょうか。(お客さまのご様子や自分自身の体験から)
一年を超えたあたりから徐々に、お客さまの御声も自信の声に変わってきます。ご相談よりもご報告が増えてくるのがこのくらいの時期です。
わたくしが当時の苦しかった頃、そしていまでも、いつもアドバイスをしてくれる存在がいます。
それは夫です。
夫は、わたくしに似合いそうな服や靴を探すのが上手い(笑)ので、よく助けられています。自分にはない視点やセンスで、物を見極める、目利きしてもらうというのは、たいへん貴重な存在です。
これはお店の販売員ではだめなのです、なぜなら売りたい目線がどうしても入ってしまうから。
どんなにいい販売員さんでも、【お客さまと店員】という関係上、そこに【利害関係】が発生します。元販売員という立場からお話すると、正直少しでもこのお客さま行けると思えば、つい押してしまうものです。(個人売上を伸ばしたいから)
ですから、本音で相談できる人というのは、利益が発生しない関係でないとなりません。
それだけ身近で本音で相談できる人というのは、貴重なのです。
わたくしからのお答えは、さほどあいさつ文もなく、結論から述べることが多くなります。ですがスピーディにお答えしたいというあらわれと、本音でお答えしているからこそ、回りくどい言い回しは避けています。
わたくしに付いている最高のアドバイザーが夫であるように、みなさまの最高のアドバイザーがわたくしでありたい。と思っています。