ファッションスタイリスト・ツルタです。
診断後、洋服が買いたいのに買えなくなった。という方へ。買えないではなく買わないという状況を改めて喜びましょう。洋服が買えないという方が心豊かに生活するために、おしゃれの考え方をご紹介いたします。ミニマリストを目指す方にも共感いただける内容です。
買えるものがないのは、レベルが上がった証拠
先日、買えないことは悪いことではない。という趣旨のもと、いくつかブログをかきました。
♥参考記事:診断後なかなか服が買えないのは、レベルが上がっている証拠。
自分自身の中に、自分が自信をもって着られるファッションの方向性が定まってくると、お店の商品の8割以上は基準に満たなくなってきます。
買い物の基準(わたくしはよく、『購買決定基準』という表現をします。)が定まってくる、基準が厳しくなってくるとなかなか買えるものが無くなってきます。
これは、自分自身の美的センスや目利きといったレベルが上がったからこそです。
ここで、診断後なかなか服が買えないのは、レベルが上がっている証拠。をお読みいただいたお客さまの数々の御声をご紹介します。
- 先日のブログで書かれていた、買えるものがない状態、まさに今それです笑
地道に色々見ようと思います…💦
- 先日のブログで、買えなくなったという方のお話を「そうそう」という気持ちで読んでました(苦笑)
シビアになったのか、いろいろ考え込んでしまってる分あまり買うところまで至らなくて。
同じ方がいて少しホッとしました。
- 最近は仰る通り、買えるものが少なく、処分するものが多くなってきました。
- 最近は服を買うのに慎重になりすぎて、毎日同じ感じですが、先日のいくつかの記事を読んでそれでも大丈夫なのかもしれないと少し安心しています(^^)。
- 鶴田さんがブログに書いていらっしゃるように、私も以前に比べ服が簡単には買えなくなりましたが、それは自分がレベルアップしたからだったのかー)^o^( と思い逆に嬉しくなりました!
- 鶴田さんのブログ、LINE、いつも楽しみにしています。
診断を受けて自分に合うカラーや素材、デザインを知り、確かに洋服選びは難しくなりました。でも、それだけ知識が増えたのだと思います。
そして、最終的には自分が『これが良い‼』と思える服が一番良いのかな、と思うようになりました。
自分の感覚を信じることも大切ですね。
そうですそうです^^最後の方の文面の通り、たしかに買えなくなってきたということは、選ぶのは難しいともいえるかもしれません。でも、それでいいのです。以前までのみなさん(わたくしも含めて)、簡単に買いすぎなのですから(笑)
買い物ってそんなに簡単に買ってはダメだと思います。(笑)なんですぐに買っちゃうんだろう、だから失敗するのに。って思います。
買えないのではなく、買わない
知識が増えるからこそ、買えなくなってくる。というよりも買わなくなってくる。【買えない】と【買わない】の違いです。後者は明らかに、自分の意思がそうさせて、買わない。という主体的な決断になっていますね。
わたくしの経験をお話しいたします。
今年の冬、危うく(?危うくでもないか(笑))ヘルノのダウンを買おうとしていました。同行ショッピングの際に偶然試着することになったそのダウンは、着たらステキで、軽くて暖かくて、(当たり前ですが)高級感があって、まぁ何よりもステキだったんです。一目ぼれ、胸にズキュンときた、単純に、カッコいい!欲しい!となったわけです。

夫にラインで相談して、いいじゃん♪って言われたら買ってしまうところでしたが、仕事中の夫から即答は得られず・・・(数時間後、いいじゃん♪と言われはしましたが)。自分でも帰宅したことで熱量が覚め、日々、検討していくうちにさらに熱量が減っていき、いつしか『ユニクロのダウンで十分か。』と思うまでに冷めていきました。
その際、そもそもロングダウンは必要か?と、そもそも論を考えました。これにはまぁ必要でした。息子の野球の付き添いに真冬に外は寒くてかないません。どのお母さん方もあたたかいベンチコートを着ています。今年1年生の息子は野球を始めたばかりで、わたくしもベンチコートはまだ持っていない…。そこでヘルノのダウンが出番かな、と思った次第です。
でも、少年野球に20万のヘルノが必要か?となったわけです。スポーツメーカーのベンチコートを夫と共有財産で買うのも悪くないのではないか、または、ユニクロのダウンで十分ではないか、という代替案がどんどん浮かんできました。
商品を探して迷ったとき、地道に探し回るのも手です。しかしこのように、
- そもそもそれって必要かな?
- 代替案はないかな?
と考えることで、さらに買わなくすることができます。特に高価な買い物の際は、上記をやってみるといいと思います。
話はそれますが、2チャンネル創業者であるひろゆき氏は、有名になる前からベンツなどの高級車は買う必要がないと思っていた(分かっていた)そうです。でも、買えないのに買わないと豪語すると、買えないから負け惜しみを言っていると思われる。だから買えるまでに財力を付けてから発言したいと思って頑張ったそうです。
お金持ちになって分かったことは、買えないものはないけど買いたいものはやはりなかったということ、らしいです。(何かのインタビュー記事?で拝読したことをもとに、うる覚えですがご紹介しました)
買えないではなくて、買わない。という風にご自身の中で思ってみてください。するとこころに余裕が生まれます。
私は、買えないのではなく、買わないのだ。必要ないのだ。と。
これは、ミニマリスト的な考えるコツでもあります。
洋服が買えない方へアドバイス
そうそう、ヘルノのダウンに話を戻しますが、わたくしも『ヘルノのダウン、やっぱり要らなかった。』と思うのです。ひろゆき氏の買えるけど買わない。という感覚です。わたくしの場合はお金はたくさんにありませんけど(笑)
でもこれって一度でも買おうかなと真剣に考えたから言えるのであります。一度20万を払う覚悟をした、払った錯覚をしたのです。そして実際にも着た。ですから、バーチャル体験で買ったも同然です。
(バーチャルで)買ってみて思ったのですが、もう満足している自分がいました。その高級ダウンの良さが分かり実際買おうとしたからこそ、もういいかな。と悟ったのです。これは買えないのではなく必要ないから買わないのです。(実際のところは20万の予算なんて、買えない!と思うのですがね^^)
高級品は、そうやってバーチャルで買ってみる経験も面白いですよ。買ったつもりになると、要らなくなる。でも買った経験がある(しつこいですがバーチャルでね)ので、目利きにもなるし購買決定基準がまた上がります。ヘルノのダウンの良さを知っているからこそ、ユニクロのダウンの良さが分かる。というわけです。
安かろう悪かろう、と思ってしまうことがありますが、ん?これいいな、と思ったときに値段をみてびっくり!こんなに安いの?ならば買いだなって即決できることがあります。とくにユニクロが即決できないという方は、高級品と比べていないから、ということもあるかもしれませんよ。
個人的に、ユニクロの中には1割くらい?かな、買えるものがあります。
つまり何が言いたいのかというと、
- 買えないのではなく、買わないと言い切れることが大切。
- そのためには、知識や経験を積んでいくことが大切。
- (安い、高いといった)値段ではなく、それが欲しい!と感覚的に思うことが大切。
ちなみに、このところパンツやニットやコートが買いたくて地道にずっとみているけど、なかなか買えない…という方はいらっしゃいませんか?
それらの欲しいアイテムは、本当にそもそも必要なのでしょうか?と考えてみてください。
またそれらに代替案が無いか?(パンツではなくスカートにする、ニットではなくスポーティなトレーナーにする、コートではなくダウンにする…等々)とも考えてみてください。
第一優先に、どうありたいか。
今回は冒頭にご紹介しましたように、『買えなくなった』というお客さまの御声をたくさんに頂戴しましたので、少しでも勇気を持ってもらえる記事を書こうと思いました。
そして、わたくしが一番大切だと思うこと、伝えたいことがあります。
最後は結局、『自分はどうありたいかー。』を優先して買うことをおすすめしたいということです。
※以下本文より抜粋
その買い物があなたにとってどんなメリットがあるか?あなたの生活を潤してくれるか?自問自答してみてください。この答えが多ければ多いほど、安心して購入しても良いということになるはずです。
たとえばわれわれ夫婦の価値を例にあげると、
キレがあるから
個性があるから
単純におしゃれだから
良いものを着たいから
良いものを数少なく持っていたいから(厳選すれば高額商品を購入する予算が組める)
夫婦共有できるから
TPOが想像できるから
いろいろ試着したけど、これが一番しっくりくるから
買い替えの時期だから思いつくままに一気に羅列しましたが、買うときの理由はこんな感じです。
かっこいい人は、自分というスタイルを持っています。スタイルを持つと自信になります。自信がその方の魅力になります。
ぜひ、御自身がどうありたいかー。こちらを大切に突き詰めていってください。
そのためにはまず、生活の見直し、人生目標を掲げる、日々の習慣から小さなことから丁寧にすることだと思います。
例えば、部屋の整理、クローゼットの整理、生活習慣の見直し、人間関係の見直し、子供への態度の見直し…など、わたくしの経験から思うことに、家をきれいにして、人に感謝する。ということも重要かな、と思う次第です。
心美しく、日々丁寧に、かっこよくあるために、年末に向けて部屋と心のお掃除かな。(自分に向けた言葉)
季節柄、体調管理に気を付けたいものです。年末に差し掛かりますが、世間の慌ただしさに惑わされず、日々、平常心で行きましょう。