パーソナルスタイリスト・ツルタです。
日々、お客さまと会話していると、「女性らしい服装が苦手」「落ち着かない」など、女性らしさを出すことに抵抗のある方が多いのがわかります。でも、女性らしさは必要です。そんな気持ちを楽にするコツと、女性らしさが大切な理由を、お客さまのご感想とともにご紹介します。
♥お客さまの長文のご感想(Iさま)
鶴田様
こんにちは。
カルテをいただいてから、カルテの内容を理解しようとがんばっておりました。笑
自己診断でナチュラルとお答えしておりましたが、数年前までは実はストレートと思い込んでおりました。でも、ストレートらしい格好をしてもしっくりこず…もともと体育会系な体格でしたが、歳とともに少しやつれたのか?鎖骨や手指の関節が自分でも目に付くようになり、そこに長年の悩みの肩幅が加わって、ここのところは自称ナチュラルでした。そして、初めての出産から12年間、毎日デニムやカジュアルに身を包み、完全に見慣れていたのも、一因かと思います。診断で、◎をいただいたのがまさかの礼服やワンピ。笑 どちらも25才くらいに購入したもので、昔はちゃんと合ったものが選べていたのかもしれません。ワンピのほうは断捨離するか迷い、試しに着て、写真に撮ったものです。友達の結婚式の思い出が詰まっていて、結局断捨離できませんでした。でも、さすがに生地に年月が感じられて完全に観賞用です。今後はOKなラインの見本にします。
過去を振り返ってばかりでは何も変わりませんので、早速、ハリ艶、高級感のある素材と形で、手持ちの服でいけそうなものとだめなものを分けてみたところ、ほとんど着るものがありません。苦笑 しかしながら、鶴田さんに診断していただいたおかげで、だめなポイントがはっきりし、今までよりスイスイと断捨離の判断がつきました。ここまでは、淡々と進めてこれたのですが、今現在、歩みが遅くなっています。というのも、長年カジュアル一択でしたので、ストレートの服が見慣れない、着慣れないのです。さらに、昔から、どこか女性的な服を着ること、女性的な感じを出すことに苦手意識もあるようです。フォーマル要素を着ることで上品に気後れすることなく、さらにワードローブもミニマムになるというのは本当に魅力的なことですし、せっかく自分に合うスタイルを教えていただいたので、ここは何とか、時間がかかるかもしれませんが自分のものにしたいと思います。スカートも履き慣れないとですね!
~※中略~
改めまして、鶴田さんに診断をお願いして、本当によかったです。
ブログを拝見し、しっかりしたポリシーをお持ちのご様子と説明のわかりやすさが特に響きました。自分で理解できていないことは、他人には説明できません。鶴田さんの文章からは知識や経験、美学、哲学が感じられて診断をお願いするなら鶴田さんしかいないと思いました。
自分でも「だらしないからデニムの時はキレイめの靴で」とは思っていました。しかし、カルテには「デニムはもう履かなくてよい」と!!完全に見透かされていると思いました。笑 やっぱり、鶴田さんに頼んだのは間違いなかったと思いました。これからは「ハリツヤ高級感」を合言葉に洋服を選びますね。デニムもNGで!!ブログでもいつも沢山のことを学ばせていただいています。これからも記事を楽しみにしています!(28日31日の記事は完全に私のための記事だと勝手に思っています。笑)
結局、あれこれとお伝えしたいことがあり長文になってしまいました。
お子様も卒園入学に向けて色々と忙しいところ、あれだけのボリュームのカルテをすぐにお届けいただいたこと、本当に感謝いたします。診断のおかげでここ数年の着ることへのモヤモヤした感情が薄れてきたのを実感しています。カルテに書かれていた「知性」や「高級感」や「色気」。装うことからだけではなく、私自身からも溢れ出るようになれたらなと思います。本当に有難うございました。
また、質問が出てきたらラインさせてくださいね。どうぞよろしくお願いします。
Iさま、やわらかな文章から、自然と笑みがこぼれました。あたたかいご感想を本当にありがとうございます。
Iさまがおっしゃられたように、〇〇さまのための記事というのは確かにあります(笑)。お客さまとの会話から浮かぶ記事が多くあるからです。
お客さまのとの会話は、わたくしのビジネスマインドでは欠かせません。お客さまの潜在ニーズを引き出し、お役に立てるサービスの提供に、なくてはならないことだと考えています。
女性らしいとはなんでしょうか?
お客さまのカウンセリングで女性らしい服が苦手。という場合に多いのが、
スカートを履くことに抵抗がある。
ということです。
たしかにスカートは女性だけのものですから、女性らしい服の代表だと思います。でも、スカートというアイテムがすべて同じテイストではない。ということをあらためて知るとどうでしょうか?
テイストとは?

taste(テイスト)は、本来「味」という意味です。料理で例えるなら、中華なのか日本料理なのかイタリアンなのか・・・といった、いわゆる「分類」になります。テイストとは簡単に言えば、ファッションイメージの分類です。
例えば、真ん中の上にある、「ソフィスティケート(都会的)」の対極にあるのが、「フォークロア」。ファッションのイメージも反対になっています。
ソフィスティケート(都会的)
都会で働く大人のイメージ。よって、コンクリートやビルの色、ネイビーや黒、グレーといったダークカラーが主流。都会の背景を邪魔するような色は使用しない。形も基本的にはドレス要素(スーツ、ジャケット、ワンピースなど)。

フォークロア
反面、休日に田舎でゆっくりするイメージ。花や木々の色に囲まれるような、背景になじむ色。アースカラーといって、地球上にある自然の色合い。田舎で余暇を楽しむための装いなのでカジュアル。または民族的なもの。


女性らしいテイストとは?
あらためて伺います。
女性らしいスカートと言われて、すぐ思い浮かべるのはどんなスカートでしょうか?
フェミニンな感じ?

http://street-style-chic.tumblr.com/post/92448087976/its-vogue-baby
エレガントな感じ?

女性らしいスカートといえば、フェミニンやエレガントといったテイストを思い描くかたが多いのでは?

では、ファッションテイスト表にある、対極だったらどうでしょうか?
エレガントの反対である、マスキュリン(マニッシュ)

ちなみに、マニッシュとは、メンズアイテムを取り入れた着こなしのことです。テーラードジャケットなどをシャープに着こなすと、男性っぽくかっこよくなりますが、そのようなテイストを言います。
フェミニンの反対である、アクティブ

※スポーティに白スニーカーで。

※軽快にブーツで。
フェミニンやエレガントテイストにくらべて、カッコよくなるのがわかります。
あとは、こんなモダン(モード)もステキです。


ここまでくると、女性らしいというのは通り越して、おしゃれ。
番外編として、スカートっぽく見えるけど違う(ワイドパンツ)もの。


ワイドパンツだけど、一見スカートのようなエレガントさがありますね。
いかがでしたでしょうか。
ひとことでスカートといっても(一部パンツもありましたが、スカートイメージとしてご紹介)、たくさんのテイストがあります。もちろん、上記にあげられなかったイメージもまだまだたくさんあります。
ひとことで、女性らしさが苦手。スカートが苦手。と言ってしまうともったいない様に思います。
女性らしさが必要なわけ
女性らしさが苦手でも、女性らしさは必要です。なぜなら、男の人になってしまっては、スタイルダウンになるからです。

マニッシュさも、女性らしい要素が欠けるとカッコよさがなくなります。男の人と同じではNGなのです。

先ほどの画像と比べてみてください。
デコルテと足首を出して、ヌーディに。ウエストをマークして女性らしさがあります。こちらのほうが色気がありオシャレです。(スタイルアップにもなります)
それから、わたくしがメンズアパレル店員だった頃、メンズ服を着ていたことがあります。失敗例として下記の記事を参考にご覧ください。
♦自撮りで落ち込むあなたへ伝えたいこと。~応援message~
こちらを読めば、男性服ではマニッシュにはならない。ただの男の人になる。ということがわかっていただけるはずです。
女性らしさは、なによりも、おしゃれになるために、大切なのですよ。^^