パーソナルスタイリスト・ツルタです。
パーソナルカラーは、4シーズン(春・夏・秋・冬)どの色のグループが似合うか?だけでは不十分です。色の効果でお顔を魅力的に見せるためには、色の属性(色相・明度・清濁・彩度)まで診断・分析しなければなりません。
目次
パーソナルカラーとは?
一般的に多いのがフォーシーズン分類という、春・夏・秋・冬の4つグループに分ける分類法です。
4つのグループの色をそれぞれ顔に当てたとき、その色のイメージがあなたにとってよい印象をもたらせば、「似合う」という評価につながります。
それでは、各グループの色の効果によるイメージをお伝えします。
各グループ(春・夏・秋・冬)のイメージ
♦春(暖色系)のグループ
明るい、かわいい、キュート、若々しい、快活、陽気、暖かい
♦夏(寒色系)のグループ
明るい、透明感、優しい、ソフト、フェミニン、エレガント、涼しい
♦秋(暖色系)のグループ
シック、ゴージャス、あでやか、落ち着き、重厚感、暖かい
♦冬(寒色系)のグループ
シャープ、透明感、華やか、鮮やか、コントラスト、クール
上記のようなイメージを与える要因に、色には4つの属性(①色相、②明度、③清濁、④彩度)があるからです。
これら属性の強弱の組み合わせにより、各シーズンの特徴(イメージ)があらわれるのです。
この属性はあなたの顔色に変化をもたらし、良い印象になったり、また、そうでない場合もあります。
ですから後述する、「属性」についての理解は、パーソナルカラーを正確に理解するために必要になってきます。
パーソナルカラー、色の属性について
パーソナルカラーを理解するためには、色の属性(①色相、②明度、③清濁、④彩度)を知ることが必要です。
まずは、4つの属性それぞれがもたらす、顔の見え方の変化についてご案内します。
「色相」がもたらす顔の見え方の変化
♦①色相(イエローベース・ブルーベース)については下記の記事を参照してください。
「明度」・「清濁」・「彩度」がもたらす顔の見え方の変化
明度
【低明度】・・・輪郭リフトアップ、顔色が濃く引き締まる
【高明度】・・・輪郭ふっくら、顔色明るく
※顔の見え方の強弱:低明度(強)>高明度(弱)
清濁
【清色】・・・輪郭をクリアに、肌にハリ・つや
【濁色】・・・輪郭をソフトに、肌を滑らかに
※顔の見え方の強弱:清色(強)>濁色(弱)
彩度
【高彩度】・・・顔色がいきいき、鮮やかに
【低彩度】・・・顔色がソフトに、上品に
※顔の見え方の強弱:高彩度(強)>低彩度(弱)
4シーズンそれぞれの明度と清濁
ここでは色の属性のうち、明度と清濁についてをピックアップしています。
(※彩度については、明度と清濁の変化も伴うため初心者向けではありませんので、割愛しています)
春(清色・高明度)
輪郭:クリアにふっくら(肌にハリ)
顔色:明るくつややか
→ハリのある明るさで、顔の印象は明るく強くなります。
(イメージ:明るい、かわいい、キュート、若々しい、快活、陽気、暖かい)
夏(濁色・高明度)
輪郭:ソフトにふっくら(ぼかす)
顔色:明るく滑らかに
→ふんわりした明るさで、顔の印象は明るくソフトになります。
(イメージ:明るい、透明感、優しい、ソフト、フェミニン、エレガント、涼しい)
秋(濁色・低明度)
輪郭:ソフトにリフトアップ(奥行き)
顔色:濃く引き締まって滑らかに
→ソフトに濃く引き締め、顔の印象はマットに強くなります。
(イメージ:シック、ゴージャス、あでやか、落ち着き、重厚感、暖かい)
冬(清色・※低明度) ※ウインターは高~中~低すべて含まれますが、特に低明度の効果が影響するので、低明度としています)
輪郭:クリアにリフトアップ(小顔効果)
顔色:濃く引き締まってつややかに
→クリアにメリハリよく引き締めて、顔の印象は華やかに強くなります。
(イメージ:シャープ、透明感、華やか、鮮やか、コントラスト、クール)
パーソナルカラーがわからない!迷わずに診断する方法
属性がもたらす変化を理解する
診断に迷うのは、色の属性がもたらす顔の見え方の変化についてを理解していないからです。
例えば、「色相」による顔の見え方の変化は、
- イエローベースで色濃く元気になっているか
- ブルーベースで色白にすっきりみえるか
これらが確認できるかどうかです。
どちら(イエベ・ブルベ)の効果が、顔の変化に良い影響をもたらしているか、を判断しなくてはなりません。
また、色相はブルーベースとわかっても、「清濁」の変化がわからなければ、サマーかウインターかの判断ができません。
清濁の色の属性がもたらす作用は、
- 【清色】・・・輪郭をクリアに、肌にハリ・つや
- 【濁色】・・・輪郭をソフトに、肌を滑らかに
でしたね。
明度と彩度がもたらす顔の見え方についても、前述した内容を参考に、その変化を確認してみましょう。
顔の強弱の変化をみる
なお清濁や明度、彩度による顔の見え方の変化は、これらの属性が複合してくると非常にわかりにくくなります。
その場合は、
- 顔の「強弱」の変化をどう使いたいか
- そのためにどう修正するか
といった視点で診断していくことも可能です。(比較的、顔の印象の強弱は判断しやすいです)
わたくしの場合、目元と髪の毛の黒々した、「強さ」を引き立たせて自分の持ち味を活かしたいとします。
先に言うとわたくしのパーソナルカラーオータムです。
一般的なオータムカラーのイメージ
オータムは通常、清濁は濁色が可となります。
オータムの場合、下記のトーン表(縦軸:明度、横軸:彩度)でいうと、赤く囲っているあたりがオータムに相応しいとされるトーンになります。

ですがわたくしは、ダークトーンのような低彩度・低明度しか似合わない、オータムタイプです。

※ダークトーンが似合うので、オータムだけど黒ばかり着ています。
先ほどの、色の属性の効果をもう一度見てみます。
- 【清色】・・・輪郭をクリアに、肌にハリ・つや
- 【濁色】・・・輪郭をソフトに、肌を滑らかに
- 【低明度】・・・輪郭リフトアップ、顔色が濃く引き締まる
- 【高明度】・・・輪郭ふっくら、顔色明るく
- 【高彩度】・・・顔色がいきいき、鮮やかに
- 【低彩度】・・・顔色がソフトに、上品に
上記のように一般的にオータムは、【濁色】・【低明度】・【低彩度】となります。
わたくしの場合、
- 清濁は、グレイッシュのような(グレーがたくさん混ざる)濁色では地味でぼけます(弱くなる)。
- 明度は、低明度で色濃く引き締めると強さが引き立ちます。
- 彩度は、ストロングのように彩度が高いと色だけが目立ちます(派手すぎ、下品)。
- 清色で輪郭をクリアに
- 低明度で顔色を濃く引き締める
- 低彩度で品よくする
濁色ではなく清色が可。という点が、一般的なオータムとの相違点です。
総じて、目元の強さと髪の毛の黒さを、清色のオータムで「シャープにあでやかに品よくする」イメージです。
しかし、鮮やかな清色は似合わないので、ウインターにはなりません。
わたくしに必要な強さは、ウインターの華やかさな強さではなく、オータムの深みのある、あでやかな強さなのです。(よって、黒っぽい清色が似合います)
色の属性を知ることで、
- 属性による顔の見え方の変化を見極める
- 顔の見え方の強弱を活かしたり、調整する
こういったことが可能になります。
パーソナルカラーは、お顔を魅力的に引き立てるために利用するツールです。似合う色探しが目的ではありません。
また、一般的な4シーズンの属性で終わらせずに、きちんと属性の調整まで必要になってきます。
パーソナルカラーが同じ人でも、4つの色の属性の違いによって似合う色は個々になります。
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