ファッションカウンセラー・ツルタです。
お客さまからステキなご質問を頂きました。たしかにシンプルなのに個性がある人って素敵ですよね。どうしたらそんな風になれるのでしょうか?わたくしなりに考えてみました。
お客さまからのご質問
周りには毎日様々なファッションをした人が行き交っています。
カラフルな髪色の人や沢山のピアスを開けている人、独自のスタイルを持っている人等を見ると自分には個性が無いなとぼんやり考えてしまいます。
しかし、特別変わった格好をしているわけではないのにいつも目で追いかけてしまうような魅力を感じる人もいます。失礼ですが、逆に見栄を張っていたり見ていて無理してるなと思う人もいます。(私自身もその覚えがあります)
「シンプルなのに個性のある人」になるにはどうすると良いのでしょうか。
そもそも個性を出そう出そうと考えている時点で色々ダメですね…
ご質問に対するお答え
さてご相談のお答えですが、 シンプルなのに個性のある人はとても魅力的です。個性(魅力)がある人は、シンプルな装いということがたしかによくあります。
シンプルにすることで自身の良さ(個性)が前に出ています。
もしかするとその方の「見た目」だけでなく「内面」も、シンプルなお考えを持つ、芯の通った魅力があるのかもしれません。
ちなみにご自身の中にある、大切にしたい[価値観]とは、どんなことでしょうか?
[価値観]は当然、人生経験で変わります。
・いろいろな経験を積むこと。
・そして、柔軟に価値観を変容させながら、築き上げていくこと。
この繰り返しが人生です。
そして、
ファッションはその価値観のもと生きている、ご自身の生きざまのあらわれです。
どんな考え方のもと、何を大切にして生きていくか…が装いに表れているものです。 ですから、[価値観]は非常に大切になります。
『いかにもおしゃれしてます!』というファッションは、
・無理をしているように見える
・魅力を感じない
・シンプルなのに個性があるのが理想
こういったことも、[価値観]ですね。
遠回りのように思われるかもしれませんが、
・人生経験を積んで価値観を築き
・人生の指針を持つこと
これが、個性的な人になるための近道です。
また、
個性が光っているのは、『ご自身の好きなものが表現されている状態』です。
例えば、わたくしは中性的なものが好きです。ヒールといった女性らしいクラス感があるものには心がときめきません。どうも、媚びないとか、かっこいい雰囲気が好きなのです。 かといって、メンズライクなファッションにすると男の人になってしまいます。(過去の失敗談)
そこで最近は着るものはシンプルに黒のワンピースにして、小物はハードなもの、といった装いを好んでよくします。こういった匙加減はテクニックの一つなので、場数や経験が必要になるでしょうけれども。
好きなものだけを身に着けることでだんだんと自分らしさが出てくると思います。好きなものだけを身に着けると、毎日同じような装いになります。
そうすると、
他の人からみた自身のイメージが固まり、ぶれない軸に映ります。それがまさに「個性」です。
年齢とともに好きなものは変わります。ですが、年齢を重ねていくうちに徐々に絞り込むこともできます。こういったことをお若いうちから意識して、ご自身が心ときめくものは何なのか、早くからそれを取り組むことができるのはとてもラッキーなことです。それに気がついたご自身は、センスがすばらしいと思います。
最後にヒントになればと思います。
ファッションテイストを意識してはいかがですか?
どんなテイストがお好きですか?
ファンタジーなもの?
格式高いもの?
セクシーなもの?
スポーティなもの?
メンズライクなもの?(中性的)
エレガントなもの?
クラシックなもの?
モードなもの?
ロックなもの?
こういったファッションのテイストを調べてみても面白いですし、試行錯誤することでご自身の好みも確立してくるはずです。
そしてポイントとしては、シンプルな装い(ベーシックなスタイル)の中に、小物や雰囲気などでさりげなくテイスト(個性)を出します。
テイストを前面に出しすぎると、コスプレ(笑)になってしまい、品がなくなります。
おしゃれ云々のまえに、品は大切。
まずは、価値観の積み重ねを大切にしながら、ファッションテイストの絞り込みや匙加減をたのしく研究されるとよいと思います。
前回の記事同様にイチローさんの言葉をお借りしますが、
『遠回りは一番の近道。』
経験は大切です。