パーソナルスタイリスト・ツルタです。
ナチュラルタイプはリズムが似合う。と骨格診断ではうたいます。しかし、無造作にリズムをつけて奇をてらったり、しわしわ凹凸の素材を身に着けて安心できるでしょうか?わたくしはナチュラルタイプですが、実はこっそりあることには気をつけています。ナチュラルタイプのかたは、必読です。
目次
ナチュラルタイプとTPO(フォーマルシーン)の問題点
大人のたしなみとしてTPOに合わせたファッションは、必須のスキルであり、なおかつ、おしゃれの基本でもあります。
ちなみにナチュラルタイプとは、骨格診断的解説をすると、
- 天然素材、ラフ、しわ加工、ゴワゴワ、味のあるといった素材が似合う。
- 真面目にきちんと着るのではなく、リズムを付けて無造作に着こなせ。
とあります。
しかし、ここで困るのが、TPOを鑑みた着こなしです。
- ラフに着こなすのが得意。
- カジュアルが得意。
- 真面目なスタイルは苦手。
ナチュラルタイプの特徴は、(真面目なシーンである)フォーマルな場とは、まるで正反対。ちなみにフォーマルな場とは、結婚式、子供の入学(卒業)式、パーティーなどの式典、観劇などといったエレガントな身のこなしが求められる場です。
まるで正反対をすすめられるナチュラルタイプはフォーマルな場において、骨格診断的おしゃれを実行することが困難になってしまいますね。
エレガントな身のこなしが求められる場において、高級感がない(貧相)のはどうでしょう?
あなたは、そのようなファッションで自信を持ってお子様の式典に出られますか?背筋を伸ばして堂々と、パーティ会場へ行くことができますか?
フォーマルシーンでやってはいけないことは、【気品(高級感)の欠如】です。
骨格診断の理論と正反対の正論に気がついたわたくしは、間違いを起こさないように注意することに決めました。
これを読むあなたにもぜひ、この先でミスを侵さないようご注意いただければと思います。
問題点
- ラフが似合うといっても、【粗い素材】だけではフォーマルな場にナンセンス
- ハリや艶が不調和といっても、【貧相】になってはフォーマルな場にナンセンス
ファッションにTPOが必要な理由(経験談)
気品の欠如がなぜナンセンスなのか。その根拠としてわたくしの経験談をお話しいたします。
娘とお出かけの際のエピソードです。
先日3歳の娘と、「マッチ売りの少女と三びきのこぶた」のミュージカル劇を見るために、三越劇場へ出かけました。
日本橋三越といえば、歴史的建造、格式高い老舗百貨店です。美術品の品ぞろえも重厚な趣があり、古き良き時代を感じることができる数少ない百貨店です。

三越劇場では、観劇のためにおめかししたお嬢さんとお母さま、または祖父母の方々がたくさんにいらっしゃいました。芸術をたしなむという点においても、TPOでいうとフォーマルが求められますね。
わたくしは、黒のロングワンピースに、黒のロングコートという、いつものいでたち。娘は、ミッキーマウスのプリントニットに水色のズボン、そしてお気に入りの紫のスニーカーという、カジュアルな装いで行きました。(決しておめかしという格好ではありませんでした)
銀座エリアは久しぶりともあり、完全に気を抜いていました。ここで、はっとさせられます。それは、まさにザ・ストレートさん!といういでたちの親子(ママとお嬢さん)が、横を通り過ぎた時のことでした。
※イメージ図

しっかりフォーマル仕様、完全にノックアウトです。
「もう少し、おめかしさせればよかったかな…」
わたくしは急に、娘に申し訳ないような気持ちになっている、自分に気がつきました。娘が可哀相に思えてしまいました。
もちろん、そんなことより、
- 娘とたのしめる時間に感謝すること。
- なによりも娘にたのしんでもらうこと。
- 子どもに情操教育として感動の経験をさせること。
そのための、観劇です。上記が大切なのは百も承知なのですが、惨めな気持ちは否めませでした。
ですから、わたくしの経験からも、TPO(とくにフォーマルの場)をかんがみたおしゃれは、精神的な支えにもなるので、たいへん重要なことなのです。
みなさまには、辱めを受けてほしくありません。
ナチュラルタイプがフォーマルシーンでやってはならないこと


さて、上記画像は一見、おしゃれっぽく見えますよね。しかし、気品(高級感)といった点では、まだまだです。
その理由は、もう少し先をお読みくださればお分かり頂けると思います。
ナチュラルタイプは、ラフ、無造作、粋を狙って、奇をてらいすぎ、気品を失ってはなりません。ファッションに慣れてくると、つい調子に乗ってやってしまいがちだからです。
じつは、粋なファッションであればなおのこと、素材の高級感が求められます。安っぽい素材でラフな装いでは、貧相にしかなりません。(上記の画像がそうだとは申していませんのであしからず。)
ただでさえストレートに比べて、質感に高級感がないナチュラルタイプ。しかも骨格診断でも、高級感を取り入れろとは言ってはくれません。ここが骨格診断の怖いところです。
骨格診断を鵜呑みにすると、ナチュラルタイプの方は、とてつもなく貧相になる恐れがあります。そして、フォーマルの場においては辱めを受ける(恥をかく)ことになります。
大人は、とにかくTPOに気を付けてほしいものです。
高級感を加える方法は、「ドレス要素」がキー
当ブログでもしつこく述べていますが、おしゃれの基本には第一に、【ドレス要素】をプラスすることにあります。
♦まだお読みでない方は、下記記事を参考にしてください。
骨格診断、「ナチュラルタイプ」なのにカジュアルが似合わない!その理由とおしゃれになるための対策について。
ナチュラルタイプなのにラフが似合わない!ラフがおしゃれになるために必要なこと
(ドレス要素がいかにオシャレには欠かせない理論なのか、お分かりいただければ幸いです)
このことからも、ナチュラルが得意とするカジュアルスタイルは、そのまま着てもおしゃれではありませんし、作業着ルーツであるカジュアルスタイルは、「貧相」になりがち。なぜなら、「高級感」に欠けるからです。
そこで、ドレス要素が必須となるわけです。
本来ドレスウェアに定められているアイテム(スーツやジャケット、スラックス、ワンピース、など)をどこかに取り入れさえすれば、高級感をプラスことは容易にできますので。
気品(高級感)はロイヤルファミリーから学ぶ
さてここでは、フォーマルシーンが得意な方がたのファッションを見てみます。(基本のき)
~日本の皇室、眞子さまより~


※パールの質の良さが際立ちます。
~英国王室、キャサリン妃より~




※カジュアルな装いの中にも、ジュエリーの気品が際立っています。
ロイヤルファッションには、気品を邪魔しない、質の良いものをまとったファッションが見られます。
ここでもう一度、先ほどの画像を見てみます。

気品(高級感)が欠如するように感じませんか。
ロイヤルファミリー御用達といった、高級品を身に着けろということではありません。(たとえ安くても)丁寧に品のある、質の良いものを選んでさえすれば、いいのです。
ナチュラルタイプは、洋服のシルエットに粋さ、ラフさを取り入れても構いませんが、素材の高級感は大切にしたほうが無難です。
また、髪型をラフにしすぎないようにしたり、顔周りのジュエリーに気をつかったりして、品格を欠如しないように気を付けたいものです。
ナチュラルタイプが本気で垢抜ける方法。まとめ
以前、本気で垢抜ける方法。という、シリーズで記事を書きました。
ナチュラルの着こなしは守備範囲が広く、一言で述べるのは難しい。そのため、垢抜ける方法。シリーズのナチュラルタイプ編を書けずにいました。
ナチュラルタイプが本気で垢抜ける方法。の結論は、【気品(高級感)】といたします。
(これが冒頭で申し上げた、わたくしがこっそり気をつけていることです。)
骨格診断的にだれも教えてくれない、「盲点」の部分だけど、辱めを受けないためにも大事なことだと感じましたので、シェアいたします。
- 素材には高級感を
- 小物には質のいいものを
- 髪型は品よく
- 顔回りのジュエリーはロイヤルファミリーを参考に品よく
- TPO(とくにフォーマルシーン)にご注意を
- なんでもかんでも、しわくちゃ、リズムよく、ラフに…が正解ではないです
わたくしもナチュラルタイプ。上記に気を付けたいと思います。
今回の内容がナチュラルタイプの方々へ、少しでも参考になれば、幸いです。
最後に、敬愛するヨウジヤマモトのコレクション動画をご紹介いたします。
アウトロー的なファッションの中にも、気品があります。圧倒的素材の高級感がキーです。
♦お顔立ちや骨格から醸し出される個性を存分に活かした、パーソナルスタイルのご提案をいたします。当ファッションカウンセリングは、すべてオンライン(写真診断)です。ぜひご検討くだされば幸いです。