ヨウジヤマモト
ファッション哲学

サステイナビリティファッションのすすめ。

ファッションスタイリスト・ツルタです。

最近よく耳にするサステイナビリティファッション。この言葉を交えながら、持続可能性のある商品やサービスを選ぶことのすすめ、ツルタのファッション哲学をご紹介いたします。

ファッション業界の風潮はサステイナビリティ

 

サステイナビリティ(持続可能性)という言葉を耳にするようになりました。

 

環境(地球・宇宙)問題やエネルギー(資源)問題において、そのシステムが将来的に無期限で存続できる能力のことを指します。

 

2015年にニューヨークの国連本部で採択された「SDGs(持続可能な開発目標)」という指標があります。ここでは、貧困・飢餓を終わらせること、健康的な生活を送ること、不平等の是正、住み続けられる都市を作ること、平和と正義を持続することなど、分かりやすい目標が立てられました。これらの目標に向かって活動することは全て「サステイナブル」なんですね。

※引用元 https://www.wwdjapan.com/s/407831

 

ファッション業界のラグジュアリーブランドでも、リサイクルによる資源の再利用や、水の過剰消費・汚染を防ぐためにエコレザーを使用したりなど、環境に配慮した取り組みに気がつき始めています。

 

サステイナブルと言うと、ステラ・マッカートニーが代表的ですね。レディースウェアの50%以上はリサイクル素材を使用していたり、リアルレザーを使わないことでも有名です。

 

サステイナビリティという取り組みは、もはや企業が存続するうえでも必要な取り組みとなっていて、中にはブランディング(好印象を得るための企業戦略)的に使われていることもあります。

 

われわれ消費者は、買おうとする商品の原材料について良く考えることや、もっと言えばどんな労働環境で作られたものなのかという倫理的な側面を問うことも大切な流れになってきました。

 

エシカル(倫理的)な消費をすることが必要になってきていることに、みなさんも気がついていらっしゃいますか?

 

 

エシカル消費とは?

 

エシカル(ethical)とは、「倫理的」「道徳上」という意味の形容詞である。 つまり、「法律などの縛りがなくても、みんなが正しい、公平だ、と思っていること」を示す。 近年は、英語圏を中心に倫理的活動を「エシカル(ethical)○○○○」と表現し、エシカル「倫理的=環境保全や社会貢献」という意味合いが強くなっている。

※引用元 Wikipedia

 

一連の取り組みは全て「エシカル」という大きな傘の下にあります。その中で、無駄を出さずに地球を大切にできているか、不当な労働を強いていないかなどを問う「サステイナビリティ」と、どうやってものが作られているのかを明らかにする「トレーサビリティ」という考え方があります。

私たちが普段食べたり、飲んだり、着たり、使ったりしている製品は全て、誰かがどこかで作ってくれています。
しかし、今の世の中、私たち消費者が製品を手にした時、その裏側にはどんな背景があるか、なかなか知ることができません。
もしかしたら、その背後には劣悪な環境で⻑時間働く生産者や、教育を受けられず強制的に働かされている子どもたち、美しい自然やそこに住む動植物が犠牲になっているかもしれません。
※引用元 https://ethicaljapan.org/ethical-consumption

 

 

倫理的、道徳的な消費の心(エシカル消費)は、もはやファッション哲学です。

 

地球環境や労働環境といった人や社会のことを考慮して物を選んで買う、というエシカル消費。ですがそんなに難しく考えなくても、もっとシンプルでいいのです。

 

エシカル消費はミニマムな生活になることだと思っています。

 

 

ミニマムな生活とは?

 

  • 無駄な消費をしない

⇒安いから、どうせ気に入らなかったら捨てればいいから、と思って購入しません。すぐ買ったりしません。ちゃんと考えて買います。

 

  • 少ない数で満足する、感謝する

⇒毎日違う格好がしたいとか、毎日同じじゃ恥ずかしいなどと思いません。今あるものに感謝をします。

 

  • 必要なものを買う、良質なものを丁寧に長く使う

⇒必要なものだけを、そして良いものを大事に使います。回数多く、長い期間使います。

 

丁寧に良心的に作られた商品は、その思いが伝わり消費者側も丁寧に使用するでしょう。そして愛着がわき、メンテナンスをしながら大事に使い続けることができます。

 

こういった心の持ちようがエシカル消費につながり、ひいてはエシカルファッション、サステイナビリティファッションにつながるのです。

 

そのためには、ミニマリスト的考え方が第一だと思っています。

 

 

♦参考資料

2004年に設立されたエシカルファッションの推進団体The Ethical Fashion Forumdではエシカルファッションの基準を上記のように設定しています。

Countering fast, cheap fashion and damaging patterns of fashion consumption
(ファストファッション、安い使い捨て型のファッション消費に反する)
Defending fair wages, working conditions and workers’ rights
(生産において労働者の賃金、権利、労働環境を守っている)
Supporting sustainable livelihoods
(動植物の持続可能性をサポートしている)
Addressing toxic pesticide and chemical use
(有毒農薬や化学薬品の使用の問題に取り組んでいる)
Using and / or developing eco- friendly fabrics and components
(環境に優しい素材を開発、または使用している)
Minimising water use
(水の使用量を最小限にしている)
Recycling and addressing energy efficiency and waste
(リサイクルやエネルギー問題、ゴミ問題に取り組んでいる)
Developing or promoting sustainability standards for fashion
(ファッションにおけるサステナビリティを作りだし、それを広めようとしている)
Resources, training and/ or awareness raising initiatives
(新たな取り組みを人々に知らせ、解決策を広めようとしている)
Animal rights
(動物の権利を保護している)

 

 

その商品やサービスがどんな思いで作られているか?

 

消費者として気がつくべきことは、

 

  • 『この服は誰がデザインしているのだろう?』
  • 『この服はどんな会社が企画しているのだろう?』
  • 『この服はどこで作られたんだろう?』

 

といったモノが作られる背景に興味を持ち、疑問を持つことだと思います。

 

これは衣食住のモノやサービス、すべてにおいて言えることです。

 

  • 商品やサービスの提供している側の考え方が自分と共感できるか?
  • その企業の品質が地球・社会の環境において持続可能なシステムであるか?

 

みなさんも、このようなことを考えながら商品を選んでみてはいかがでしょう。

 

そうやって物を選ぶという考え方を持てば、違った生活が始まります。新しい未来への道が開けると思います。

 

 

洋服を選ぶのは生活を選ぶということ

 

最後に、敬愛するデザイナーの山本耀司氏の言葉をご紹介いたします。

 

最近の女性たちは世界中、非常にダサくなっていると思う。一日に何回も、ファストファッションで買い物するなんて、少しは疑問持てよ、と言いたい。「一着の服を選ぶってことは1つの生活を選ぶってことだぞ」って。だから俺は、そういったことに疑問を持つ女性のために作っている。

 

ヨウジヤマモト
https://www.vogue.co.jp/fashion/interview/2018-01-yohji-yamamoto

 

 

洋服を選ぶということは、生活を選ぶということ。

 

わたくしの生活は、

 

  • 子供を小学校へ送り出し、
  • 子供を保育園に送り、
  • 家でファッションの仕事をし、
  • 子供の野球に付き添い、
  • 子供のおままごとに付き合い、
  • 夫と銀座へ出かけ、
  • 家族が笑顔で幸せに暮らすこと。
  • 自分自身が心美しくあること。

 

こういった服があればいいのです。

 

そうやってTPOを想像しながら生活に合った服を選びます。そしてなるべく兼用で使えるようにミニマムに選ぶようにしています。

 

わたくしの生き方は、美しくありたいー。というのが根底にあります。ですから、装いも美しくありたいのです。

 

(少し話がそれます)美しいと言えば、音楽(クラシック)で例えると、ショパンのノクターン、ベートーベンの月光。

 

月の光に合う、美しい装いが理想です。だからもう、修行僧のような格好がいいな、と思ったりします。(笑)

 

※恐ろしいほど美しい、心に響く音色です。これを聞くともう、黒いワンピースさえあればいい、と思うのです。

 

クラシカルなものは持続可能性ですよね。伝統的な音楽や服もそう。美しいものは永遠です。

 

だから、ジャケットやスーツ、ワンピースといった本来貴族が見た目重視で着た美しい服が好きです。カジュアルな服が要らない、と思うのもこういった一貫した考え方にあると思っています。

 

ミニマリスト ツルタ

 

このようにミニマリスト的な考え方は、わたくしの人生の主軸となっています。

 

 

当サイトは、ただ単にファッションのやり方を発信するのではなく、わたくしの経験から得た、ファッションに関する情報や考えの、『ふるいのかけ方』を発信していきたいと思っています。

 

 

ふるいのかけ方

 

よけいなものをそぎ落として最後に残るもの。

たくさんの情報の海から大切なものだけ選び取る

 

そのためのふるいのかけ方です。

 

これによって、みなさんのマイスタイルが確立することを願っています。

 

これからも当サイトを、末永くよろしくお願いいたします。