パーソナルスタイル・ツルタです。
骨格診断をおえて自分の骨格タイプはわかったのに、ファッションに困るかたが多くいらっしゃいます。事実、わたくしのサービスへお申込みにこられるかたのほとんどが、「他のサービスで骨格診断を受けたけどその結果を活かしきれない」というもの。中には3つ以上の業者を、点々とされたお客さまもいらっしゃいました。骨格診断で自分のファッションに落とし込めない、応用がきかない・・・といった問題があるのはなぜなのでしょうか?
目次
お客さまはこんなことに困っている
骨格診断本でおすすめされるコーディネート。その似合う幅について考えたことはありますか?
お客さまの多くは、骨格診断でおすすめされる平均的なコーディネートに必ずしも満足とはいっていない様子です。
今回は、骨格診断でおすすめされる基本的なコーディネートの問題点についてふれてみます。
年齢軸
本を出版するにあたり平均的な内容にするため、ファッションに熱心な20代~30代のターゲット層を中心に、前後10歳くらいが(そこそこ)使えそうなコーディネート。
コーディネートには、人それぞれに似合う幅があります。そしてその理由の1つめに、「年齢軸」ということがあります。
似合うとされるコーディネートに年齢的幅があるのはあたりまえです。なぜならファッションブランドにも、さまざまな年齢層があります。言うまでもありませんが、年齢によって似合うものや好みに違いがあるからです。それなのに、骨格診断の本や情報ではあまり年齢軸を考慮したものがないことは、1つの課題だと思います。
また、年齢を重ねるにしたがい、プチプライスものに無理が生じてきます。
年齢を重ねたかたには、ご自身の清潔感や、身に着けるものはなるべく良質なもの、といったとにかく【質】にこだわることのほうが先決のように思います。
とくにナチュラルタイプのかたは要注意です。なぜなら、年齢を重ねた肉の削げたデコルテには、ナチュラルだからといってゴワゴワしたざっくりニット系をまとうと、なんだかボロボロ…貧相に見えかねません。(ウェーブタイプにおすすめとされる、毛足の長いふんわりニットのほうが良い可能性大)
それから人生経験が豊富なマダムには、お好みを優先させることも(その人生経験からくる魅力を活かすために)非常に大切と思います。
ADVANCED STYLEというサイトをご存知でしょうか?ヨーロッパ各国のマダムを中心に、さまざまな個性に身を包みいきいきとしたマダムたちの姿を楽しめる、とある男性カメラマンが営むファッション画像サイトです。
洋服の世界において、海外はアドバンテージです。骨格診断という小さな世界にとらわれることなく、人生を謳歌している海外マダムたちも、良いお手本となるはずです。
体格軸
骨格診断おすすめコーディネートの問題点2つ目は、細い人前提といったこともあるように思います。
骨格診断は、痩せても太っても骨格は変わらないとされますが、そうはいっても体格ごとに問題点は異なります。
とくに、お肥りのかたはスタイルのお悩みも多くなることから、それらをカバーするためにも平均的な骨格診断の知識では、難しくなることも予想されます。
男性軸
男性服はアイテム数に限りがあります。女性のように、スカートとパンツといった種類はありません。この時点で、ボトムスはパンツしかないのです。
また、素材についてもウェーブタイプだからといって、ゆらゆらゆれるドレープ素材やシフォンのように透ける素材もほとんどありません。あったところで、男性にはハードルが高すぎてリアルクローズではありません。
男性服はスーツが基本です。
スーツという英国紳士が見た目を重視するために作られた洋服が基礎となり、そこからほとんど進化していないのです。
ですから、骨格診断を男性が取り入れる際は、女性とはすこし異なるアプローチになります。
女性の場合は、似合う素材やシルエットをまず重視しますが、男性の場合は、洋服の素材の幅もシルエットの幅も狭く種類がないので、気をつけるべきポイントの優先順位が異なるのです。
ミックス軸
骨格診断を深く理解すればするほど、3タイプにすんなり当てはまらない方のほうが多いことに気づかされます。
診断は基本的には3つのいずれかにあてはめるのですが、ここから個々に応用が必要です。質感はウェーブだけど身体の特徴にナチュラルっぽさがある…など、ほかの骨格タイプの着こなし的特徴を抜粋する必要があります。
好み軸
わたくしのサービスを受けられたお客さまで、とくにウェーブタイプのかたに多いのが、ウェーブのコーディネートの雰囲気が好みに合わないということがあります。
『ウェーブタイプだけどそのウェーブの雰囲気が好みに合わない。』
どうしたらいいでしょうか…となるわけです。
コーディネートの好みは、すんなりあてはまらないかたはいらっしゃるでしょう(当たり前のことです)。ですから、「好みの軸」についても考慮しなくてはならないのです。
そのためには、骨格3タイプだからといって、コーディネートは3パターンでは足りないということです。さらにお客さまのニーズに合わせたさまざなコーディネートのご提案スキルが必要だと言えます。
オシャレ軸
最後は、一番の致命傷であるおしゃれになれない。ということです。
お客さまは骨格診断を受けて、
診断結果はわかった
似合うものもわかった
でも似合うものをきてもオシャレになれない
これは、骨格診断の一般的なコーディネートがそもそもおしゃれじゃない。ということと、似合うものにこだわりすぎて、おしゃれな洋服を見過ごしている(灯台下暗し)ということが考えられます。
プロは、骨格診断の技術があっても、おしゃれなものを提案できなければ、元も子もありません。そしてお客さまは、骨格診断を受けたから安心。ではないのですよね。
♦お顔立ちや骨格から醸し出される個性を存分に活かした、パーソナルスタイルのご提案をいたします。当ファッションカウンセリングは、すべてオンライン(写真診断)です。ぜひご検討くだされば幸いです。