ファッションカウンセラー・ツルタです。
秋のウエディングシーズン。10月、11月は春と同様に気候的に過ごしやすく結婚式が多くなると言われます。今回は頂いたご質問をもとに、簡潔に【結婚式に相応しい服装の考え方】をお伝えいたします。
まずはTPOの整理から
お客さまからのご質問より
相談は、昼の結婚式の服についてです。
11月頭に職場の人の結婚式に呼ばれているにですが、こういうときの服装が毎度壊滅的にセンスがなくて、困っています。できるだけ使い回せる服が良いのですが、どんな感じの服が良いか、アドバイスいただけないでしょうか?
結婚式はホテルで教会式です。私は披露宴だけですが、こんな感じのところです。
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結婚式の装いはどうしたらいいか?それを考えるポイントは、TPOです。
TPOの整理とは、
- 時間帯
- 場所(高級ホテル、レストランウエディング、神社等)
- どなたの結婚式か(ご友人、職場の方、ご親族等)
上記3つ以外に、ご自身のゆずれない条件(お好み、流行、普段も使えるほうがいい等)を加味します。
今回の記事では、装いを考えるポイントとして大切な【1.時間帯】についてをより詳しくご説明いたします。
時間帯
基本的には2つの軸で考えます。あなたが出席する結婚式は【昼間】か【夕方以降(夜)】のどちらでしょうか?
結論から申し上げますと、(お問い合わせ頂いたお客さまのように)昼の結婚式の場合のご注意点は、
- 色は明るめ(色物可)
- 光沢のない
- 露出は避ける
となります。
上記にあげた注意点の根拠は、まさにドレスコードです。
ドレスコードとは簡潔に言うと「TPOに合わせた服装のマナー」のことですが、昼と夜で服装の規定が変わります。
つまり時間帯は、装いを考えるうえで非常に大切なポイントになるのです。
ドレスコードとは?
ではここでドレスコードをおさらいしておきましょう。
例えば男性のフォーマルウエアで【昼間】の正礼装は、モーニングコートです。

そして、このモーニングコートと対をなす女性の正礼装といえば、アフタヌーンドレスです。
アフタヌーンドレスとは?
- ワンピース型の衣服で、スカート丈はくるぶしまでの総丈か、それ以上の長さである。
- 夜間に着られるイブニングドレスとは対照的に、七分袖以上の長い袖を持ち、襟ぐりも浅く、肌が露出しない。
- そして、素材は無地の淡い色で光沢の無いもの、透けないものが用いられ、装飾品も真珠などあまり光沢の無いものを用られる。 ※Wikipediaより引用
そして【夜】の正礼装は、男性のフォーマルウエアで最高級の正礼装にあたる、燕尾服です。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%87%95%E5%B0%BE%E6%9C%8D
※基本的は夜の正礼装だが、勲章を付ける式典等では昼間でも燕尾服を着用される
燕尾服はもともと夜の正礼装でしたが、現代では天皇陛下が宮中で勲章を付ける場合や、ノーベル賞受賞式、オーケストラの指揮者等に着用が見られ、(昼夜関わらず)最高正礼装としての位置づけとなっています。
現代では一般的な燕尾服の使用が減ってきました。そこで実質的な夜の正礼装としてタキシードが多く着用されるようになっています。

現代の夜の正礼装とされるタキシード。そしてタキシードと対をなす女性の正礼装といえば、イブニングドレスです。
イブニングドレスとは?
- ワンピース型の衣服で、スカート丈はくるぶしまでの総丈か、靴のつま先が完全に隠れる長さ、あるいはそれ以上の長さである。
- 原則として袖は無いベアトップ・キャミソール・ホルターネックなどのデザインになっており、腕と胸元や背中が大きく露出するようになっている。
- 首元はネックレスなどで装飾され、屋外の場合は薄手のストールやケープをはおることもある
- 素材はサテンクレープ、カントンクレープ、タフタ、ジョーゼット、シフォンベルベット、ブロケード、オーガンジー、レースなど装飾性の高いものが用いられる。
- 靴も金、銀革、繻子などの装飾性の高い色素材のもの、または服と共布の夜会靴が履かれる。 ※Wikipediaより引用
結婚式のドレスについてまとめ
結婚式のドレスを考える際に大切なのは、『昼間の結婚式か、夜の結婚式か』といった時間帯です。それは、時間帯によって、①ドレスの形、②素材などが決まるからです。
昼間の結婚式に相応しいドレス(ワンピース)をまとめると、
- 明るめで光沢のない素材
- 露出の少ない形を選ぶ
そしてアクセサリーは、パールなどが定番です。



ちなみにご親族でしたら昼間でもブラックフォーマルがおすすめです。その際、黒のストッキングは履かないようにご注意ください。(黒は喪服を連想しますので、ストッキングは肌色がベスト)

また黒いドレスの場合は、バックや靴、アクセサリー、ボレロといった羽織りなどに白っぽい色を取り入れることで暗くなりすぎないようにします。
ツルタが考える結婚式ドレス
簡潔に言うと、結婚式は明るい色orダークカラー(光沢)の2択です。
昼間は【色】でお祝いの心を表し、夜は【光】でお祝いを表現します。
わたくしがもし結婚式に行くとしたら…という基準で簡潔に考えてみました。
≪明るい色の場合≫



- 明るい色は花嫁さんの白いドレスと被らないように、少し色味のある淡い色で。
- 形はスタイリッシュなロングのIライン。
- アクセサリーは品よくパール系にするも、マダム感が出ないようにシンプルかつモードなデザインで。
≪ダークカラーの場合≫



- 黒でも華やかさが出るように、光沢と透け感のある素材で。
- パールだけでなく装飾性をプラスする意味で、ラインストーンといったキラキラ系のコンビネーションのアクセサリーに。
- パンツスタイルでシャープにスタイリッシュに。
最後に補足ですが・・・
結婚式って、装いを整える以外にご祝儀も包みます。やはりある程度の予算が必要です。なので新しく新調するにあたって、「どうせなら普段も使えるものを…」と思ってしまいますよね。
でも日常使いが出来るものとなると中途半端になり、華やかさが損なわれる恐れもあります。
そこでご提案なのですが、普段着る機会がないドレスや一流ブランドのバック等はレンタルサービスなどを利用するのもいいですね。
レンタルなら一度限り。思いきり華やかなものを選ぶこともできるし、高級なものを身につけることもできます。
https://www.cariru.jp/brand/Chanel/
以上、今回の記事が何かお役に立てれば幸いです。