ファッション哲学

人前で気おくれしなくなった!ファッションの重要性について~お客さまご報告メール~

パーソナルスタイリスト・ツルタです。

ファッションがあなたの力になるー。お客さまからのご感想をもとに、装いの重要性について改めて考えます。また、ファッションがはずかしいなどと気負う方がいるとすれば、その対処法についてお伝えいたします。装いの重要性をすなおに感じていただければ幸いです。

力抜いて、気後れしない。それを教えてくれたバック

お客さまのすてきなご感想をもとに、すばらしい気づきをご紹介いたします。

 

鶴田さん、お久しぶりです🍀

鶴田さんのお父様との記事、拝読しました。

…語弊があるかもしれないのですが、

本当に、
素晴らしい経験をされたのですね

あの記事から、受け取った気持ちを何と表現したらよいのか、言葉として出てこないのですが、
それは、なんとも暖かいもので、
魂に刻み込んでおこうと思いました。

鶴田さん、ちょうど、お父様と向き合ってらっしゃる最中の時期にも、

私に丁寧にアドバイスくださっていたのですよね?

…sacai のバッグ、
もう、私のよき相棒になっています☺️

最近、ご縁があって、初対面の方とお会いする機会が増えたのですが、
そんな時に、
sacai のバッグを持って出掛けると、
気後れする事もなく、お相手のすごいオーラに飲み込まれてしまう?!事もなく
自分の本心、考えをちゃんと発する事ができます。

sacai のバッグが
私の横で、
寄り添うでもなく、
支えるでもなく、

…肩をポーンと軽くたたきながら

「力を抜いてさ!自分がどう思うか、どう感じたかを大事にして、必要だと感じた要素を吸収すればいいじゃ〜ん」

って言ってくれるように感じます(笑)

バッグの中身がすぐに開けられなくて、正直使いにくい部分もあるのですが(笑)
それもこのバッグの個性で、面白ささえ、感じます😆

sacai のバッグと出会わせてくださって、本当にありがとうございました🤗✨

 

Mさま、とてもあたたかいお言葉とともに、ファッションの哲学とも言えるような、気づきを言葉にして伝えてくださってありがとうございます。(ステキなお話しなので、みなさまにもシエアさせていただきます)

 

ご自身にとって、こんなにも自信になるアイテムってあるものなのですよね。

 

Mさまのお言葉のように、

 

私の横で、
寄り添うでもなく、
支えるでもなく、

…肩をポーンと軽くたたきながら

「力を抜いてさ!自分がどう思うか、どう感じたかを大事にして、必要だと感じた要素を吸収すればいいじゃ〜ん」

 

支えられているという感覚ではない。という自立したお考えが、ステキです。

 

もう、私のよき相棒になっています☺️

 

高価なものを身につけているから、などと考えるのではなく(物に依存しない)、能動的にご自身の努力で洗練されていくということですよね。でもその物によって、自分の中にある芯を頑丈にできる、そんなバックだからこそ、「相棒」なんですね。

 

みなさまの相棒は、いらっしゃるでしょうかー。

 

装いの力をあなどらない

以前、「形ー菊池寛」の文学より学ぶ、装いの重要性。

 

という、記事を書いたことがあります。

 

そのなかで、装い(ファッション)とはこれほどまでに、その人の力を表現する大切なものなのだということを、書かせていただきました。

 

(少し乱暴に言うと)その人の中身がそうであろうが、そうではなかろうが、装いによってそうみえてしまう。みせることができるならば、ファッションを使わない手はないー。ということです。

 

形を読んだことが無い方のために、下記に原文を示します。

 

「形」

菊池寛

 摂津せっつ半国の主であった松山新介の侍大将中村新兵衛は、五畿内中国に聞こえた大豪の士であった。

 そのころ、畿内を分領していた筒井つつい、松永、荒木、和田、別所など大名小名の手の者で、『鎗やり中村』を知らぬ者は、おそらく一人もなかっただろう。それほど、新兵衛はその扱しごき出す三間柄えの大身の鎗の鋒先ほこさきで、さきがけ殿しんがりの功名を重ねていた。そのうえ、彼の武者姿は戦場において、水ぎわ立ったはなやかさを示していた。火のような猩々緋しょうじょうひの服折を着て、唐冠纓金えいきんの兜かぶとをかぶった彼の姿は、敵味方の間に、輝くばかりのあざやかさをもっていた。

 「ああ猩々緋よ唐冠よ」と敵の雑兵は、新兵衛の鎗先を避けた。味方がくずれ立ったとき、激浪の中に立つ巌のように敵勢をささえている猩々緋の姿は、どれほど味方にとってたのもしいものであったかわからなかった。また嵐あらしのように敵陣に殺到するとき、その先頭に輝いている唐冠の兜は、敵にとってどれほどの脅威であるかわからなかった。

 こうして鎗中村の猩々緋と唐冠の兜は、戦場の華はなであり敵に対する脅威であり味方にとっては信頼の的まとであった。

 「新兵衛どの、おり入ってお願いがある」と元服してからまだ間もないらしい美男の士さむらいは、新兵衛の前に手を突いた。
 「なにごとじゃ、そなたとわれらの間に、さような辞儀はいらぬぞ。望みというを、はよういうて見い」と育ぐくむような慈顔をもって、新兵衛は相手を見た。

 その若い士さむらいは、新兵衛の主君松山新介の側腹の子であった。そして、幼少のころから、新兵衛が守り役として、わが子のようにいつくしみ育ててきたのであった。

 「ほかのことでもおりない。明日はわれらの初陣ういじんじゃほどに、なんぞはなばなしい手柄をしてみたい。ついてはお身さまの猩々緋と唐冠の兜を借かしてたもらぬか。あの服折と兜とを着て、敵の眼をおどろかしてみとうござる」
 「ハハハハ念もないことじゃ」新兵衛は高らかに笑った。新兵衛は、相手の子供らしい無邪気な功名心をこころよく受け入れることができた。
 「が、申しておく、あの服折や兜は、申さば中村新兵衛の形じゃわ。そなたが、あの品々を身に着けるうえは、われらほどの肝魂きもたまを持たいではかなわぬことぞ」と言いながら、新兵衛はまた高らかに笑った。

 そのあくる日、摂津平野の一角で、松山勢は、大和の筒井順慶の兵と鎬しのぎをけずった。戦いが始まる前いつものように猩々緋の武者が唐冠の兜を朝日に輝かしながら、敵勢を尻目にかけて、大きく輪乗りをしたかと思うと、駒こまの頭を立てなおして、一気に敵陣に乗り入った。

 吹き分けられるように、敵陣の一角が乱れたところを、猩々緋の武者は鎗をつけたかと思うと、早くも三、四人の端武者を、突き伏せて、またゆうゆうと味方の陣へ引き返した。

 その日に限って、黒皮縅おどしの冑よろいを着て、南蛮鉄の兜をかぶっていた中村新兵衛は、会心の微笑を含みながら、猩々緋の武者のはなばなしい武者ぶりをながめていた。そして自分の形だけすらこれほどの力をもっているということに、かなり大きい誇りを感じていた。

 彼は二番鎗は、自分が合わそうと思ったので、駒を乗り出すと、一文字に敵陣に殺到した。

 猩々緋の武者の前には、戦わずして浮き足立った敵陣が、中村新兵衛の前には、ビクともしなかった。そのうえに彼らは猩々緋の『鎗中村』に突きみだされたうらみを、この黒皮縅の武者の上に復讐せんとして、たけり立っていた。

 新兵衛は、いつもとは、勝手が違っていることに気がついた。いつもは虎に向かっている羊のような怖気おじけが、敵にあった。彼らは狼狽うろたえ血迷うところを突き伏せるのに、なんの雑作もなかった。今日は、彼らは戦いをする時のように、勇み立っていた。どの雑兵もどの雑兵も十二分の力を新兵衛に対し発揮した。二、三人突き伏せることさえ容易ではなかった。敵の鎗の鋒先が、ともすれば身をかすった。新兵衛は必死の力を振るった。平素の二倍もの力さえ振るった。が、彼はともすれば突き負けそうになった。

 手軽に兜や猩々緋を借かしたことを、後悔するような感じが頭の中をかすめたときであった。敵の突き出した鎗が、縅の裏をかいて彼の脾腹ひばらを貫いていた。

青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)

 

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気おくれしない・緊張感をなくすには、リハーサルも必要

この時期、保育園ではもうすぐお遊戯会(クリスマス会)です。わが家の子供たちも毎日一生懸命練習しているようです。

 

先日の子どもの発表会の練習では、発表会と同じ本番の服を着てリハーサルを行いました。

 

これをしないと発表会当日に、よそよそしい洋服を着たがらない子どもさんも出てくると思います。

 

ただでさえ、大人がたくさん見にきているので、緊張のあまり泣き出してしまう子供さんもいます。本番通りのリハーサルは、重要なのでしょうね。

 

これは、大人にも当てはまることだと思います。

 

わたくしがアパレル店員時代に、普段スーツを着ない方が結婚式に出席するためスーツを買いに来る、ということがよくありました。

 

その方々に、必ずお伝えしていたことを思い出しましたので、ご紹介します。

 

「必ず、結婚式当日のまえに、一度(もしくは何度でも)トータルコーディネートで着てくださいね!」

「ネクタイを結んで、靴を履いて、靴下も、ハンカチも、持ち物まで本番のようにご準備ください」

 

そうすることで、当日慌てることがなく、また、気負うこともなく堂々としていられるもの、だからです。

 

一度も着たことの無い服って、どこか緊張しますよね?

 

服にも、リハーサルが必要なんですよ。一度着てみて気がつくこともありますから、本番で失敗しないためにも、必要です。

 

でも、この緊張を通り越すからこそ、その先におしゃれがあります。なぜなら、緊張感がなくなったころ、あなたは自信をもって前よりもっと背筋が伸びているからです。

 

装いの力を身につけよう

装いのちからは、あなどれません。軽視してはならないのです。それどころか、人生の良きパートナーにもなりえるのですから。

 

力を発揮できるものを身に着け、リハーサルで場数を踏むことで、自信をもって堂々と立ち振る舞うことがきます。

 

そのためのファッションです。装いの力を身につけましょう。

 

ABOUT ME
Junko Turuta
好きな言葉は、「シンプルに」・「心美しく」。 苦手なことは、「人と同じこと」と、「自分らしく振る舞えないことの全て」。 美しい人生とは、美しい装いであり、美しい志事(仕事)をすることだ。